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【エッセイ】まあるいかたち
¥700
『まあるいかたち』橘ぱぷか 玉葱堂としてすでに一冊扱わせていただいておりますが、こちらが二冊目になります。 【読書エッセイ】すこしだけ息を深く吸う - https://cozy.books-tamanegido.shop/items/86051653 今回の本もとても優しいお母さんの視点のエッセイになります。 子育て、詩、日々の葛藤がメインです。 是非、この柔らかい装丁も含めて楽しんでいただけたらと思います。 ---版元より--- 「いつだって未来のわたしは過去の私に寛容で、慈愛の心に満ちている。同じように今の私も、今のわたしのことをちゃんと大切にしてあげたい。」 秋風が気持ちの良い季節、新しいZINEを作りました つらかったことかなしかったこと、楽しかったこと嬉しかったこと。くらしの中で、波立つわたしの内側を記したエッセイときどき短歌集です。 生きていく中で増えていくたくさんのトゲ。たとえそれらが増えていっても、いつか再びまあるいかたちを作ってくれる。 子どものころ大好きだった『子どものおもちゃ』の中でのエピソードから、タイトルをつけました。 決して均一ではない、色とりどりのまあるいかたち。でもそれがきれい。 著者について 橘ぱぷか(@papuka__) • Instagram写真と動画 - https://www.instagram.com/papuka__/
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【エッセイ】くらやみに、馬といる
¥990
『くらやみに、馬といる』河田桟 本書のファンはとても多いです。 このなんとも言えない静寂さや、くらやみだが星空の存在や、馬といることの尊さは、ある種詩を読んでいるような錯覚に陥り、とても心地よいです。 以下私の好きな引用です。 「私がくらやみのなかで、こんなにもくつろいだ気持ちでいられるのは馬がいるからだ。カディや私の知る馬たちがくつろいでいる、それを感じているから私もくつろぐことができる。」 ハガキサイズのとても可愛らしい本です。 是非、この本を読んで、静寂の街を散歩でもしてみませんか? ---版元より--- 「あとがき」より 与那国島でカディと暮らしはじめて十年が経とうとしています。 日々の暮らしのなかで私がひときわ大切にしている日課が、夜明け前のくらやみの時間をカディと過ごすことです。 馬といるくらやみに身を置いているうち、一滴一滴したたり落ちてきた言葉の断片を集めたのがこの本です。 前作までの『ウマと話そう』シリーズは、馬と人のコミュニケーションにフォーカスした本でした。 実用の書というにはずいぶん受動的でぼんやりしていたと思いますが、やはりひとつの目的に光を当てていたので、そこからこぼれるものがあるように感じていました。 ですから本書は『はしっこに、馬といる』の続編ではなく、そのうしろ側みたいな位置にあると言えばいいでしょうか。 前作までを「昼の世界」とするなら、これは文字通り「夜の世界」の話です。 このような内向きで個人的な文章をいったいどなたが読んでくださるのかいぶかしく思いつつ、それでもこの道を通らないわけにはいかないんだよなあ、という奇妙な感覚に包まれながらこのちいさな本を作りました…… 河田桟
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【サイン本】【再入荷】【フリーペーパー付】【日記本】いつもと同じ朝がくる 2023年10月〜2024年3月
¥1,000
『いつもと同じ朝がくる 2023年10月〜2024年3月』しらい弁当 この形式の日記本として四作目になります。 しらい弁当さんの2023年10月から2024年3月までの日記です。 日記祭、映画「PERFECT DAYS」、静岡旅行などなど。 あとがきも含めてとても素晴らしい日記本になっております。 最近、あとがきがある日記本はとても良いなと感じています。 なんとなく日記は淡々としているものが多い印象ですが、タイトルの伏線回収がされるのがあとがきだと、グッと引き込まれてしまいます。 本書ももちろん引き込まれること間違いなしです。 しらい弁当(@shiraibento) - https://www.instagram.com/shiraibento/?hl=ja しらい図書(@shiraiboooks) - https://www.instagram.com/shiraiboooks/?hl=ja 「しらい弁当日記フリーペーパー」をおつけいたします。 以下日記本より引用。 11月4日(土) 緊張して5時に目が覚める。6時半に布団から出る。最後の荷物をしまう。引っ越し業者さんは9時に来るとの予告。8時半には荷造りを終わらせて、明るい部屋でおにぎりを食べる。梅だった。 引っ越し業者さんから早めに着きそうとの連絡。N通運さんは、若手じゃなくてアダルトチームで来た。 リーダーと、寡黙な蛭子さんと、運転手兼どんどん荷物を運ぶリーゼントの三人。約155年前にここに来る時の引越し屋さんは、イライラしたヤンキーリーダーと、要領が悪くてとことん怒られて嫌味を言われまくるおじさんの二人組だった。夫が2軒分の引越しを頼み、ディスカウントした。 2月18日(日) 晴れてて暖かい。掃除して、朝ごはんは納豆ご飯と大根の葉のお味噌汁、蒸し鶏。ぼんやりしてたらお出かけの時間。暖かくて、春用の上着にする。 吉祥寺で針山さんと待ち合わせ。いわゆる初デートだ。柳沼さんとみるめさんの展示を一緒に見に行く。 事前に二人の本を読んだりしていて、場所のご縁について話していた。 ---版元より--- 私にとっては怒涛の時期で 読み返しても なかなかの日々でした それでも いつもと同じ朝がくる それは、残酷なようでいて とても当たり前の幸せなんだと 思えるように
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【サイン本】【再再再入荷】【フリーペーパー付】【日記本】きっと忘れちゃうんだろう
¥1,000
『きっと忘れちゃうんだろう』しらい弁当 ついにしらい弁当さんの「しらい弁当日記」の新刊が発売されました! 2023年3月〜2023年9月の日記になります。 本書の一番最後にエッセイが書かれてあります。そのエッセイを読むことで本書のタイトル「きっと忘れちゃうんだろう」の意味がわかり、グッときてしまいます。 当店のベストセラー日記本であるしらい弁当日記の新刊、是非読んでみてください。 食べ物もたくさん出てきますが、本や映画、旅、お仕事、文学フリマ、日記祭などがあります。 「しらい弁当日記フリーペーパー」をおつけいたします。 4月19日(水) 4時に目が覚めた。ゆるゆると布団で大人しくしてたけど、5時半に起きる。洗濯して、旅の荷物を支度して、出勤の時間に出る。新横浜へ。 新幹線に乗って「沈黙」を読む。にぎってきたおにぎりには牛肉とキムチきゅうりを入れた。 京都に着くとそこは外国。日本語なんて聞こえない。なんだか逃げるように慌ててバスに乗り金閣寺へ。ここも外国人かお年寄りしか乗ってない。金閣寺、まあ金ピカだこと。 溝口が愛した金閣寺。昔なら、心を奪われる美しさ、想像を絶する美しさなんだろうな。自然の美しさを見て育った溝口でも、この強欲みたいな金ピカに心が惑うのか。外国人のみなさんが楽しそうに写真や動画を撮りまくる。 ゆっくりと境内を回る。おみくじは大吉。 蕎美星が目に入ったのでイン。山菜そば(冷)にする。蕎麦がおいしい。山椒をかけたら、青かった。お土産用の手作りちりめん山椒を買う。 バスで永観堂へ。打って変わって静かな境内。青々とした紅葉の葉を眺めながら。見返り阿弥陀など静かにゆっくり拝観する。欧米人の男子2人が静かに拝観。最後は見晴らしのいい廊下に座ってスマホ見てた。でも2人はとても堪能してる感じだった。 近所の男子中高生の群れにのまれながら蹴上駅へ。地下鉄で九条駅まで移動する。ドミトリーにチェックイン。 なぜか2人部屋で2段ベッド。そこはかとなく廊下が足くさい。充電しながら軽くお昼寝。 17時ごろ出発。インスタで知り合った読書友達と初めて会う。京都タワーのふもとで見つけてもらう。zoom でしか話したことないけど、実在してたんだ!とお互い笑い合う。 お土産の日記本と、ご注文の「ロマンティック日記集」をお渡し。「狭間で揺れる」もたぶん好きなんじゃないかと思う。しらい弁当日記にサインをしてほしいと、持ってきてくれた。おこがましくもサインさせてもらう。 8月4日(金) 夕方になり、読書会友達が続々と集まってくる。お久しぶりの方やリアルで会うのは初めての方も。でも、どんな本を読むのか知ってる仲なのは、気心知れているし、ジャンルは近いと思う。今夜のお店に移動。初参加の方も合流。自己紹介、推し本トーク、感想を順番に言い合うおむ会スタイルを踏襲。オンラインだと、時間きっちりって気をつけるけど、今日は延長が許される雰囲気だったので、思う存分トークを聞いた。いろんな繋がりからできたこの会は、本当に奇跡みたいな会だなーと、お誕生席に座らせてもらった特権を味わう。 22時みんなを送り出して、おかわりしてクールダウン。でも全然クールダウンできないくらい、話がおもしろくて、今までの時間は違えど、少し先を歩いてくれてる先輩と出会えたことは大きい。 ホテルへ。タクシーの運転手さんと、ここのところの暑さの話。ずいぷん予定よりも夜遅くチェックインしたの15に、丁寧に教えてくれてありがたい。 <小遣い帳> 新幹線18.500円 イノダコーヒー 1,920円 地下京都・東山 260円 コンビニでお茶 108円 うちだ 5,000円 タクシー 1,800円 ---版元より--- 人生を動かし始めたころの日記と日々のお弁当。 初めて書いたエッセイを掲載しました。 172ページ 2024/5/19(日)発行 2023年3月~2023年9月の日記 毎日のお弁当とその日の日記 節目へと動き出して行く でも生活は続く しらい弁当(@shiraibento) - https://www.instagram.com/shiraibento/?hl=ja しらい図書(@shiraiboooks) - https://www.instagram.com/shiraiboooks/?hl=ja
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【サイン本】【再再再入荷】【フリーペーパー付】【日記本】しらい弁当日記 2021年8月〜2022年3月
¥1,000
『しらい弁当日記 2021年8月〜2022年3月』しらい弁当 日記一作目。 しらい弁当さんの2021年8月8日(日)から2022年3月31日(木)までの日記。 日記屋月日のワークショップ「日記をつける三ヶ月」に参加されたしらい弁当さんの日記本です。 しらい弁当(@shiraibento) - https://www.instagram.com/shiraibento/?hl=ja しらい図書(@shiraiboooks) - https://www.instagram.com/shiraiboooks/?hl=ja Instagram を拝見していた時からどうしても気になっていた日記本で、玉葱堂で取り扱いをさせていただきました。 弁当の写真の良さ、ストーリーで上がる日々の日記、改めて本として読むとまた良さがグッと引き立ちます。 是非、お手元に置いて読むのを日課にしてみてはいかがでしょうか? 「しらい弁当日記フリーペーパー」をおつけいたします。
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【サイン本】【再再再入荷】【フリーペーパー付】【日記本】しらい弁当日記 2022年4月〜2022年9月
¥1,000
『しらい弁当日記 2022年4月〜2022年9月』しらい弁当 日記二作目。 しらい弁当さんの2022年4月1日(金)から2022年9月30日(金)までの日記。 日記屋月日のワークショップ「日記をつける三ヶ月」に参加されたしらい弁当さんの日記本です。 しらい弁当(@shiraibento) - https://www.instagram.com/shiraibento/?hl=ja しらい図書(@shiraiboooks) - https://www.instagram.com/shiraiboooks/?hl=ja Instagram を拝見していた時からどうしても気になっていた日記本で、玉葱堂で取り扱いをさせていただきました。 弁当の写真の良さ、ストーリーで上がる日々の日記、改めて本として読むとまた良さがグッと引き立ちます。 是非、お手元に置いて読むのを日課にしてみてはいかがでしょうか? 「しらい弁当日記フリーペーパー」をおつけいたします。
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【再再入荷】【日記本】さみしいものから順に整列
¥1,000
『さみしいものから順に整列』工藤結日子 読書、インスタライブ、映画、音楽、仕事、文学フリマ。 上下二段組で書かれた 2023.10.01〜2024.03.31 の半年間の日記本は、ただただ面白いです。 半年間で、どっしりとしたページ数と文量ですが、なぜかスラスラと読めてしまうのが不思議です。 ある種、三輪亮介さんの生活記録を彷彿とさせます。 あとがきも素晴らしく、これは紛れもなく面白い日記だなと感じさせてくれます。 個人的に好きな箇所の引用です。 「22月24日(日) 芥川賞候補作が掲載されている雑誌を求めて古本屋や紀伊國屋書店に行く。市内の図書館は軒並み貸出中だったから、きっとみんな同じことを考えているのだろう。書店にはバックナンパーは置いていなくて、古本屋にはそんなに新しい文薬誌を売る人はいない様子で、とにかく手には入らなかった。 どこに行っても人が多い。蟻みたいに多い。普段皆さんどこに隠れていたのってくらい多い。ここぞとばかりに大集結しすぎなのよ。分散しろ、分散。」 「さみしい」とはなんだったかな?と考えながら本書を読みました。 是非、カフェでコーヒーでも飲みながら、本書を読んではいかがでしょうか? ---版元より--- さみしいとさみしくないを行ったり来たりしている日記です
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【再入荷】【日記本】日記集『花冷』
¥1,000
『日記集『花冷』』ものすごい愛と杉山ハウスによる共著 ものすごい愛さんと夫さん、杉山ハウスさんとスガワラさんの掛け合いが非常に面白く、勝手知ったるお家を行き来するやり取りは、なんだか懐かしさを感じました。 私もこういうやりとりを近所でできたらなと思いながら読むこの日記本は止め時が全くわからず、誰かがふらっときて、ふらっと帰る感じはやはり良さがあります。 日記本はよくあるのは一人の方が書いていくのが一般的ではありますが、お二方なので、視点や、やること、興味がガラッと変わり、その切り替わる様も楽しめる日記本だと思います。 読みやすい文庫サイズなので、3作のどれか一冊はバッグに忍ばせておきたいですね。 是非、お手元に一冊置いてみてはいかがでしょうか? 4月9日(日) 最悪な目覚めだった。3時半頃宿に着いたスガワラが、部屋の窓を開け放ったまま眠りについていたのだ。どうやら窓がロックされ、閉め方がわからなくなったらしい。ほとんどゴールデン街と呼ばれるような立地のホテルにおいて、窓を開けたまま熟睡するにしては酒が足りていなかった。 浮かれた人々の声が断続的に響き、眠りについたかと思えば目が覚める。 5メートル離れた友人に話しかけるのに、どうして腹から声を出す必要がある。しかし、怒りの感情は騒ぎ立てる人々よりも、スガワラへ向けたもののほうが強かった。朝方になって窓を見てみると、観音開きの窓の、サッシと窓を繋ぐ「く」の字に折れ曲がる部材にロックがかかっていただけで、それを解除してやると造作もなく閉めることができた。それにしても、歌舞伎町は夜中の4時よりも8時のほうが静かだった。朝になると、カラスが鳴いていた。 今日は日記屋 月日で行われる日記祭の日だった。10時にものすごい愛と下北沢で待ち合わせ、日記屋月日に向かった。昨日までの暴天が嘘のように晴れ、長袖のTシャツでも暑いくらいだった。日記祭に参加するのは初めてだったが、あまりの盛況に驚いた。入口付近では茶川賞作家の滝口悠生さんも日記を販売しており、数百部はあろうかという平積みされた日記集も、夕方頃にはすっかりきれいになくなっていた。かく言う僕もしっかり買ったので、帰りの飛行機で読もうと思う。 持ち込んだ日記集の売れ行きは、上々だった。人生で初めて身内以外の人にサインをし、既刊本の感想を貰った。嬉しくて大声で叫びたかった。 深夜の歌舞伎町であれば遠慮なく叫んでいただろう。福岡のキャバ嬢も、札幌のカメラマンの友達も、札幌の無職の友達も来てくれた。無職の友達は「差し入れ何がいい」と訪ねてくれたが、「無職に買ってもらう差し入れはない」と突っぱねると、「差し入れ断られたの初めてなんだけど」と憤慨していたので、思わず笑ってしまった。ただ、わざわざイベントに来てくれただけで嬉しいというのが本心である。好きな人に囲まれて生きるの、楽しいな。 日記祭は、文フリよりも肌に合っているなと感じた。落ち着いた雰囲気で、人の多さを感じさせない緩やかな空気が流れていた。また出店したい。 ---版元より--- ものすごい愛と杉山ハウスによる共著。2023年4月の日記集。 季節の変わり目で生まれる卑屈さと億劫さ、それでも日々肌で感じられるあたたかさを、 北海道札幌市での春の暮らしを毎日欠かさず綴りました。日記集シリーズ『四季』の第3弾。 わたしたちの毎日を、あなたの暮らしと照らし合わせてみて。 ※文庫版(A6サイズ)
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【再入荷】【日記本】日記集『温燗』
¥1,000
『日記集『温燗』』ものすごい愛と杉山ハウスによる共著 ものすごい愛さんと夫さん、杉山ハウスさんとスガワラさんの掛け合いが非常に面白く、勝手知ったるお家を行き来するやり取りは、なんだか懐かしさを感じました。 私もこういうやりとりを近所でできたらなと思いながら読むこの日記本は止め時が全くわからず、誰かがふらっときて、ふらっと帰る感じはやはり良さがあります。 日記本はよくあるのは一人の方が書いていくのが一般的ではありますが、お二方なので、視点や、やること、興味がガラッと変わり、その切り替わる様も楽しめる日記本だと思います。 読みやすい文庫サイズなので、3作のどれか一冊はバッグに忍ばせておきたいですね。 是非、お手元に一冊置いてみてはいかがでしょうか? 12月5日(月) 夜、ものすごい愛から既刊本の通販についてのLINEが来た。いろんな事情から負い目があって、売り上げの取り分に傾斜をつけようと提案したら「くだらんこと言っていると絶交するぞ」と怒られた。もちろんその傾斜のつけ方は僕の取り分を減らす方向ではあったが、半ば予想していた返答でもあった。彼女のこういうところが好きなんだよな。では何故わざわざ拒否されるような提案したのかと考えたら、そういう自分が好きなのではないかという結論に辿り着いた。仮に多めに受け取ってくれればそれで構わない。金には頓着せず、物事を公平に見られるという自負を抱きたいだけのオナニーなのだろう。オナニーを送りつけ、絶交するぞと怒られ、そういう彼女が好きだと言っている僕は頭がおかしいのだろうか。しっかりと否定をしておこう。僕はマゾヒズムではない。 金の話は苦手だが、金を貸すのは好きである。きっと、金を貸せる自分が好きなのだろう。 10年前、数年に一度しか会わない高校の友達から金を無心されて二十五万円貸したところ、周りからは非難轟轟であった。ただ、僕は間違いなく金が返ってくると借じていたし、事実昨年にはやっと十万円を返してもらった。金額の多寡ではなく、一部とはいえど返金されたことがうれしかった。これが、残りの十五万円を忘れさせる手口だとしたらしっかりと騙されているが、それでもいいよ。金なんてどうでもいい。 先々週、そいつの経営するスナックに行った。終電まで残り30分だけど、せっかく近くに来たのだからとメールをしてみると、歓迎してくれた。最寄駅からタクシーで向かい、久しぶりの再会を喜び合ったが、15分の滞在で千三百円支払った。ハイボールー杯五百円、チャージ料八百円。向こうも商売だから当然の原理であるのに、何故か違和感を覚えている。十五万円貸しているのに、旧知の仲なのに、タクシーで向かったのに、15分しかいないのに、一杯しか飲んでいないのに。さらに言えば金なんてどうでもいいと思っていた自分が、まだ違和感を覚えていることにも腹が立つ。そんなことを思い出した。 ---版元より--- ものすごい愛と杉山ハウスによる共著。2023年4月の日記集。 季節の変わり目で生まれる卑屈さと億劫さ、それでも日々肌で感じられるあたたかさを、 北海道札幌市での春の暮らしを毎日欠かさず綴りました。日記集シリーズ『四季』の第3弾。 わたしたちの毎日を、あなたの暮らしと照らし合わせてみて。 ※文庫版(A6サイズ)
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【再入荷】【日記本】日記集『氷水』
¥1,000
『日記集『氷水』』ものすごい愛と杉山ハウスによる共著 ものすごい愛さんと夫さん、杉山ハウスさんとスガワラさんの掛け合いが非常に面白く、勝手知ったるお家を行き来するやり取りは、なんだか懐かしさを感じました。 私もこういうやりとりを近所でできたらなと思いながら読むこの日記本は止め時が全くわからず、誰かがふらっときて、ふらっと帰る感じはやはり良さがあります。 日記本はよくあるのは一人の方が書いていくのが一般的ではありますが、お二方なので、視点や、やること、興味がガラッと変わり、その切り替わる様も楽しめる日記本だと思います。 読みやすい文庫サイズなので、3作のどれか一冊はバッグに忍ばせておきたいですね。 是非、お手元に一冊置いてみてはいかがでしょうか? 7月7日(木) 数日前から背中が痛い。加えて右下腹部も。改善する気配はなく、むしろ日に日に増す痛みに痛い痛いと朝から大騒ぎしていると、昨日はメダルゲームじゃなくて病院に行くべきだったんじゃ・・・・・・と夫に言われるが、そんな元も子もないことを言わないでほしい。メダルゲームをするのが正解だと昨日のわたしは判断したのだから。 いつも通り出勤し、朝礼で何の気なしに「ここ数日、背中と右下腹部が痛いんですよね」と言ったところ、「今日暇だから帰っていいよ、病院行っておいで」と簡単に早退の許可が下りたので、雑務をこなしてわずか1時間ほどで職場をあとにする。往復の通勤時間のほうが長く、わざわざ出勤した意味がないが、理由はなんであれ早く帰れることがうれしい。 家の近くの整形外科に行くも、レントゲンを撮ってもらえずに原因不明だと告げられる。婦人科に行くように促され、かかりつけのクリニックに電話をしてみると4時間後なら入れるとのこと。一旦家に帰ろうとするも、 家の鍵がないことに気づく。しかも財布にはお金が数千円しか入っておらず、キャッシュカードも通帳も家に置いてある。スマホの充電はあとわずか。完全に詰んだ。年に一度、なにもかも上手くいかないこういうマヌケは日があるが、今日だったようだ。 自転車で本屋に行き、クレジットカードでハコジメの6~8巻を購入。 原則、ハコヅメは街に出たとき1冊だけ買ってもいいという自分ルールを設けていたが、今日ばかり仕方ない。原則はあくまでも原則、イレギュラーな対応は認められる。クレジットカードが使える喫茶店に入り、注文したアイスコーヒーを飲みながらハコゾメを読んで時間をつぶす。アイスコーヒーの氷が全部融け、それすらも飲み終えた頃、いい加減居心地が悪くなってきたので店をあとにする。 婦人科で念のため子宮頸がん検査、性病検査、尿検査を受ける。お金が足りるだろうか…・•・・・とヒヤヒヤしていたせいか、おしっこの出が悪かった。 エコー検査の結果、医師に「おそらく排卵痛ですね、排卵の痕が残っていますし、勢いがよかったのかもしれません」と告げられる。勢いのいい排卵って何。 危惧していた通り、会計時にお金が足りず恥をかく。「下にコンビニがあるので今すぐ下ろして来てください」と言われ、キャッシュカードも通帳も家にあること、でも家の鍵がなくて夫が仕事から帰ってくるまで取りに戻れないことを正直に話す。迷惑そうな顔でため息を吐かれ、明日必ず払いに来ますので......とペコペコ頭を下げて病院を出た。 排卵の勢いはいいくせに金が足りず支払いでモタモタし、恥部も内臓も尿も見せる以上に人間として恥ずかしい部分を晒してしまった。あまりにも情けないが、こんな日もあるよね、と潔く諦める以外に自分を慰める術がわからない。 ---版元より--- ものすごい愛と杉山ハウスによる共著。2022年7月の日記集。 毎日欠かさず書いたからこそ、前日のかなしみを次の日まで引きずっていたり、前日とは打って変わって翌日は楽しいイベントが盛りだくさんだったり、日々の流れを感じることができる。 auの通信障害があった日、参院選の投票日、今年一番暑かった日、あなたはどんな一日を過ごしたのだろうね。 近所に住んでいてしょっちゅう会っているため、お互いの日記に登場することもしばしば。同日の日記でも、書き手によって全く違う印象になっているのもひとつの良さ。 彼がわたしを過大評価している日もあるし、わたしが彼に対する悪口を書いている日もある。主観だけではなく、客観的な目線での日常を知れるのは、ご近所さん同士で日記集を出したからこそ。 ※文庫版(A6サイズ)
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【再入荷】【日記本】決めない散歩
¥1,100
『決めない散歩』チヒロ | かもめと街 2022年の下北沢の日記祭でこちらの本を購入しました。 こういう小さな日記本をあまり読んだことがなかったので、可愛いなと思いつつ、帰りの電車で読み進めました。 チヒロさんの日記本を読むなら、まずはこちらの本をオススメします。 ---版元より--- 過ぎてみれば、けっして悪い日ばかりではなかった。 東京・下町暮らしの街歩きエッセイストが綴る、作為のない日常の記録。 『かもめと街』というブログを始めて5年。 気ままな散歩で見つけた、ささやかだけれど心に留まった街の光景。 夫婦ふたり暮らしの日常や書く仕事の葛藤など。 人に話すほどの出来事はないけれど、誰かとひっそり共有したい日々のこと。 『決めない散歩』 著者:チヒロ(かもめと街) 表紙イラスト:小泉理恵 デザイン:安藤萌香 文庫判/ 112P ーーーーーーーーー 11/20の文学フリマ東京35で販売した新作の日記ZINEです。 好評発売中の日記シリーズ『散歩するつもりじゃなかった』に続く第2弾。 (どちらから読んでも楽しめます!) 巻末に読んだ本リストを収録。 かもめと街 https://www.kamometomachi.com Twitter、Instagram:@kamometomachi
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【再入荷】【日記本】せめるひび
¥1,000
『せめるひび』シクロ シクロさんは note で日記を書かれています。 シクロ/文フリM-03|note - https://note.com/sicroc 個人的に自虐的な日記が大好きで、シクロさんの日記もそれだと思っています。 日記には、かっこいいことだけが並ぶのではなく、むしろ恥ずかしいことが並んでいる方がリアルですし、面白さがグッと引き立つと思います。 以下の文章はとても好きです。 「11 月 23日(水)割れ意識 飛行機の中でスマホを落としてしまう。ガラスフィルムにヒビが入る。今までガラスフィルムすらも割ったことかなかったのでショック。割れてしまったことそのものがショックという訳ではなく、割ってしまう側の人間だということがショック。スマホ画面バキバキのまま使い続ける人のことを見下していました。すみません。」 日記祭にて発売された『せめるひび』の誕生秘話は以下のリンクより読むことができます。 私も日記祭で自分の日記本を売ったあの日のことは、昨日のことのように思い出されます。 以下 note より引用。 「1冊目の日記本「せめるひび」は2022年10月〜2023年1月の日記をまとめた。 自分を責めながらも、少し攻めた日々。振り返ると決定的な何かはないが、確かに何かは変わった。戻りたいとは思わないが、今となっては愛おしいように思う期間だと思う。 本を作るなんて…と思いながら、本にするならこの期間しかないなと思っていた。」 日記祭準備日記 せめるひび|シクロ/文フリM-03 - https://note.com/sicroc/n/nfc13d7e1cc77 素敵な日記です。 是非、この日記本を読んで、日記を書きませんか? ---版元より--- 2022年10月〜2023年1月、自分を責めながらも、少し攻めた日々。振り返ると決定的な何かはないが、確かに何かは変わった。戻りたいとは思わないが、愛おしい日々。
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【再入荷】【日記本】といきづくたび
¥1,000
『といきづくたび』シクロ シクロさんは note で日記を書かれています。 シクロ/文フリM-03|note - https://note.com/sicroc 個人的に自虐的な日記が大好きで、シクロさんの日記もそれだと思っています。 日記には、かっこいいことだけが並ぶのではなく、むしろ恥ずかしいことが並んでいる方がリアルですし、面白さがグッと引き立つと思います。 日々面白いことはみんなに平等に降りてきていて、それをどうキャッチするかなんだなというのは、シクロさんの日記を読んでいるとよくわかります。 「2023年6月 新潟佐渡 近所の銭湯へ。入湯料 480円、タオル500円。値段のバランス。お湯はまったりしていて、少し塩味がある。露天風呂に行ったけど、蚊に刺されそうだったので戻った。湯に浸かりながら、ここまでの旅行のことや、1週間前くらいに送ってまだ返ってきてないLINEのことを考えた。」 写真もカラーで入っているので、とても臨場感が出て良いですね。 素敵な旅日記です。 是非、この日記本を読んで、旅日記を書きませんか? 合わせて、こちらの本もおすすめです。 【日記本】せめるひび | 玉葱堂書店 - https://cozy.books-tamanegido.shop/items/94679900 ---版元より--- 日常を忘れるために旅に出るのに、どうしようもなく日常を考えさせられる。非日常の中から、日常が幾分違って見える。新潟・佐渡への旅と盛岡への旅で見て、食べ、出会い、考えたこと。
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【食アンソロジー】たらふく
¥1,540
『たらふく』V.A. この本を読んで、私も食に関するエッセイを書こうと思いました。 コロナ禍がある程度あけて、飲食を普通にできる時代を今とても尊いと感じているので、美味しいものを食べられるのって普通にいいよねとなりました。 個人的には YATO BOOKS の佐々木さんの文章が載っているのがとてもよかったです。両国にあるとても好きな本屋さんです。 ---版元より--- 2024年12月1日発売の新刊は、エッセイアンソロジー! \スペシャル執筆陣、多数参加!/ おなかと心が満たされる 食のエッセイ集、つくりました た ら ふ く ミュージシャン、芸人、作家、書店店主、ライターなど、ジャンルを超えた総勢15名による、食にまつわるよもやま話。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー <執筆者>※五十音順・敬称略 奥中康一郎(えんぷてい) 尾関高文(ザ・ギース) 櫻井朝子(KAZENONE BOOK) 佐々木友紀(YATO・ORAND) シモダヨウヘイ(ブックバーひつじが) せきしろ せせなおこ 曽我部恵一(サニーデイ・サービス) 高佐一慈(ザ・ギース) 田中机(破壊ありがとう) 中村晴佳(古書フローベルグ) べっくやちひろ ミカミユカリ minan(lyrical school) 安澤千尋(かもめと街) 装幀:JAROS 企画・編集:かもめと街
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【サイン本】【再入荷】【散歩エッセイ】海のまちに暮らす
¥1,980
『海のまちに暮らす』のもとしゅうへい のもとしゅうへいさんの文体や漫画はとても哀愁があり、どこかこういう文章を求めていたんだろうなと感じさせてくれます。 真鶴という街、さらに小田原・熱海・箱根、こういった場所にこの本を読むと行きたくなってしまうでしょう。 そしてどこかに猫がいないかなと探し回り、その流れで真鶴出版さんに泊まることに。そういう旅を私は期待してしまいます。 さらに装丁も素晴らしく、とてもこだわりを感じさせる一冊です。 是非、この本を片手に東海道本線へ、いかがでしょうか? 本文より引用。 --- 朝の九時過ぎに家を出て、坂を下ってお馴染みの背戸道を進み、真鶴出版一階の扉を開ける。この日は前日の夕方にチェックインしたお客さんが二階の寝室から下りてきていて、一階のソファで本を読んでいたので挨拶をする。お客さんの層はさまざまだ。年配の夫婦や学生、大学の先生や建築家、会社員、画家、友人や知り合いと連れ立ってくる人、一人の時間を過ごしにくる人もいる。この日は三歳の子どもを連れた若い夫婦で、昨日の夜ご飯はお寿司屋さんに行ったんですよ、と話してくれるのを聞きながらお茶をいれる。 --- ---版元より--- イラスト、デザイン、詩、小説をはじめ、最近では漫画まで。 ときには自身で製本し、出版、営業までをも行う弱冠25歳の作家・のもとしゅうへい。 最近では『ユリイカ』による現代詩の新人賞を受賞したことでも話題になりました。 2022年の春から1年間、真鶴出版を手伝ってくれていたこともあり、 このたび真鶴出版から初のエッセイ集を発売することになりました。 のもとくんは、コロナ禍であった2022年、大学を休学し、東京を離れて真鶴に移り住みました。 町の図書館でバイトし、畑を耕しながら制作活動を行っています。 都市を離れ、真鶴という港町で、土を触りながら感じたこと。 このエッセイ集には、日々の些細な生活の記録がさまざまな視点から描かれています。 それぞれのエッセイには、描き下ろしの4コマ漫画や挿絵付き。 装丁も、のもとくん自身によるものです。 誰しもの生活を、やさしく肯定してくれるような一冊です。 -------------------- たとえば、海の町で暮らすこと。見知らぬ場所に新たな自分を見出すこと。発見と記録を移動のなかで繰り返すこと。そのような連続性に身を置きながら生き続けることが、自分にとっての生活だった。そして生活をするそばから、自分はみたものや聞いたものをゆっくりと忘れていく。忘れてしまうものごとを拾い集めて書きとめながら、意識はもう次の移動の先端で風を受けている。 (あとがきより) -----------著者----------- のもとしゅうへい 一九九九年高知県生まれ。二〇二〇年より企画・執筆・編集・装幀までのすべてを個人で手がけるセルフパブリッシングの活動を続ける。二〇二四年、芸術総合誌『ユリイカ』による現代詩の年間新人賞「ユリイカの新人」に選出される。著書に、小説『いっせいになにかがはじまる予感だけがする』。文筆のほか、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなどの制作を行う。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在籍。 -----------詳細----------- 価格 1,980円(10%税込) サイズ B6 ページ数 120ページ 著者 のもとしゅうへい 装幀 のもとしゅうへい 発行人 川口瞬 発行元 真鶴出版
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【再入荷】【日記本】書いてばかりいた
¥1,100
『書いてばかりいた』yoyo 素敵な装丁の日記本です。 いえ、日記本でもあり、エッセイでもあるような気もしています。 日付が書いてある本は無条件に日記本としていましたが、本書は、エッセイの要素もあり、非常に人生というものを身近に感じれるような気がします。 香川旅行の話がすごく良かったので、こちらに載せさせていただいています。 こういう文章いいなーと。 香川旅行 五月三日から五日まで香川へ、子どもが生まれてからははじめての旅行へ行く。やはりすぐには日記を書けず、もうすでに大切だったことも忘れているかもしれない。 ただ瀬戸大橋から望む様々な青と小さな島々、金刀比羅さんの鮮やかな緑や、車窓からみえる黄金の平野とその向こうにぽっかり浮かぶ讃岐富士、歌い踊る私の知らない街の、知らない人々。それらが引き戻してくれた、私は何をしてもいいのだという感覚はまだ手の内にある。 同じ日本、同じ海。でも違う。似ているようで違う、私ではない人生を知ることで、私は何をしてもいいのだと思える。 ---版元より--- この一年でいろんなことが変わった。下の子が生まれ、上の子は転園し、私は仕事を辞めた。ただ日記を書き続けている。立ち止まり書き続けた一年間の記録。 『今日は思い出す日』に続く2冊目の日記本。2023年3月から2024年3月までの日記と短歌をおさめています。本を読み、子どもと過ごしながら考えたこと。 日記は1日1ページにおさめ、通しで読むというよりはそばに誰かがいてほしいときに好きなページをぱっと開けるようなつくりにしました。 著:yoyo ページ数:132 サイズ:文庫判 発行年月日:2024年6月30日 第1刷 この本は、2024年7月6日 第2刷
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【再入荷】【サイン本】【日記本】振り返らずに、船はゆく
¥1,210
『振り返らずに、船はゆく』チヒロ | かもめと街 冬の日記本は一番好きです。 特にクリスマスや大晦日、そしてお正月の日記は、自分以外の人がどうやって過ごしているのだろうと、すごくワクワクします。 人の日記を読んでて思うのは、みなさん色々なことを日々されているなーということ。きっと私の日記を読まれた方ももしかしたらそう思われているかもしれませんが、この辺りが日記本の面白いところですね。 こちらの表紙もすごく好きです。 ---版元より--- 右往左往するのが人生。 そう、認められたらいいのに。 2022年11月1日から2023年2月2日までの日記。生活の違和感と正面から向き合い、誰かの理想の暮らしをインストールするでもなく思考と実験を続ける日々を書き留める。 累計発行部数1,500冊を超えるかもめと街の日記シリーズ、『散歩するつもりじゃなかった』『決めない散歩』『この先になにかあると思ったのだ』に続く、最終巻! [本文より] 11月1日 朝から満員電車に乗ってクリニックへ。治療のすべてに怯え、変化を怖がるわたしを見て今回も夫が付き添ってくれた。「今まで君任せにしてきたから」という言葉に少し救われた。 12月17日 夜ごはんは回転寿司へ。「イクラ!」と威勢のいい声で叫ぶ隣のちびっ子。お父さんが慌てて「ちょっと待って!」と制すると「じゃあお持ち帰りのイクラ!」とめげない子ども。ふたりのやりとりが微笑ましい。 12月25日 今年うまくいかなかったり断ったり、断れたことによって守られたことが確実にあったということ。そこにようやく目が向いてきた。 1月29日 昼ごはんはみやちへ。天ぷらが完売で、きつね中華そばという、中華そばの上にきつねがトッピングされたラーメン。違和感がないのが不思議なくらいおいしい。「寒いからコート羽織ってから外に出てね」と言ってくれるお母さんの優しさ。 1月31日 映画を見終わった後、海辺へ行く。海面が光に照らされて煌めく。その様子を通りがかったブレザーの制服を着た女の子が「海、きれいすぎなんだけど!」と言いながらチャリを漕ぐ。 著者:チヒロ(かもめと街) 表紙デザイン :JAROS 本文デザイン:安藤萌香 価格:1,210円(税込) 文庫判/ 138P プロフィール:浅草出身の街歩きエッセイスト。『いつかなくなる まちの風景を記す』をコンセプトに好きな店を語るWebマガジン〈かもめと街〉を中心に活動。街の魅力を独自の目線で編集し、情報誌などでエッセイ連載やインタビューも手がける。 かもめと街:https://www.kamometomachi.com X・Instagram:@kamometomachi
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【日記本】店子日記Ⅲ 2024.4.1 - 9.30
¥1,000
『店子日記Ⅲ 2024.4.1 - 9.30』店子(BREWBOOKS) 店子日記の三作目です。 私は店子日記Iをどこかのタイミングで手に入れて、とても面白い日記だなと思ったのを思い出しました。 人間にはいろいろなことが日々起きますが、それをダイレクトに買いてくれている日記本は数少ないです。 ギリギリでやっているという部分も読みながら、応援したり、物件周りのトラブルに引き続き巻き込まれていたり、資金繰りなどなど。 とにかくいろんな事件が起き、巻き込まれていきます。 特に本屋さんの店主(西荻窪の本屋 BREWBOOKS の店主・尾崎さん)の日記でもあるので、本の話もたくさん出てくるので、この本を読みながら、新しい本を掘っていくのもとても楽しいです。 是非、こちらの本をポケットに入れて、西荻窪にある BREWBOOKS さんに遊びに行ってみませんか? 以下日記本より引用。 8月3日(土) 月末、13万円足りない。クレジットカードのキャッシングで借りて支払いを済ませた。これで2回目。合計34万円。しかも返済はリボ払い。終わってる。どうにかして早めに稼いでまとめて返済したい。何か考えないと。しかし稼がなきゃという焦燥感と物件トラブル(がもたらしたあれこれ)で、実際のところは頭が回っていない気がする。どちらか一つだけならもっと頑張れるだろうな、などと考えても仕方がない。しかしここでもしもう一つ何か起きたら折れるだろうな。 8月23日(金) 「プロとしてアドパイスします」と管理会社が言った。2階のエアコンの室外機の位置がダメ。配管が長すぎるし、正面にある公園の壁と近すぎる。設置した業者の仕事がダメ。室外機の正面と壁の距離を計ってみると10センチしかない。エアコンの説明書を見ると最低20センチは空けること、とある。室外機を別の位置に設置し直すには少なくとも10万はかかるらしい。 検索してみると風を上方に逃がすルーバーというものがある。1万くらいで売ってる。これを使えば壁の上方に熱を逃がせるかもしれない。でも1万円かけて解決しなかったら損だ。こんなん百均でどうにかなんだろ、という気持ちになってきた。調べると自作してる人もいるし。 日記屋月日さんのストーリーズに『店子日記II」がちらっと映っていた。売れてると良いのだが。全く売れなかったらと思うと申し訳なさすぎる。 ---版元より--- 店子日記 2024.4.1 - 9.30 日記半年分。 『店子日記Ⅲ 2024.4.1 - 2024.9.30』 著者 店子 題字 にゃら 出版 BREWBOOKS 価格 1,000円(税込) 発売日 2024年12月1日 体裁 無線綴じ/A6サイズ 124ページ 表紙:色上質 176kg - アイボリー 本文:書籍用紙 - 70kg 印刷・製本 同人誌印刷所おたクラブ
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【日記本】店子日記Ⅱ 2023.3 - 2024.3
¥1,100
『店子日記Ⅱ 2023.3 - 2024.3』店子(BREWBOOKS) 店子日記の二作目です。 私は店子日記Iをどこかのタイミングで手に入れて、とても面白い日記だなと思ったのを思い出しました。 人間にはいろいろなことが日々起きますが、それをダイレクトに買いてくれている日記本は数少ないです。 それはそう思うよなという部分を余すことなく日記として書かれており、あの件はその後どうなったのだろう、ちゃんとアリは駆除されたのだろうか、など、その後の話がついつい気になってしまいます。 とにかくいろんな事件が起き、巻き込まれていきます。 特に本屋さんの店主(西荻窪の本屋 BREWBOOKS の店主・尾崎さん)の日記でもあるので、本の話もたくさん出てくるので、この本を読みながら、新しい本を掘っていくのもとても楽しいです。 是非、こちらの本をポケットに入れて、西荻窪にある BREWBOOKS さんに遊びに行ってみませんか? 以下日記本より引用。 3月1日(金) 取次から本が届かない。以前、隔週になると言われたが実際は来てない気がする。配送サイクルについて問い合わせてみた。すると西荻ルートは廃止になるとのことだった。今後は1ヶ月か2ヶ月に一度通る(それも業務量によって変わる)とのことだった。なので今後は発送(交通費はこちら負担)に切り替えてほしいとのこと。ルートが廃止になるのも、発送に送料がかかるのも仕方ない。なんの文句もない。そんな重要事項をこちらから尋ねるまで教えてくれなかったことが残念だった。温度差を感じる。ただ指を加えて待っていた自分が馬鹿みたいだ。 5月30日(火) 自宅の管理会社から着信。契約更新の書類に不備があるのか、あるいはまだ届いていないのか。面倒なので出なかった。夕方に中小企業診断士のYさんから返信。産業振興センターに予約を入れてとのこと。 王谷晶「40歳だけど大人になりたい」が入荷。タイトルが良い。そうそう。自分もそう思ってた。うまいこと言語化されるとやられたなと思う。 ---版元より--- 店子日記Ⅱ 2023年の3月から「週刊店子日記」としてnoteとpixivFANBOXで書き始めた日記の1年分です。巻末には小説家・太田靖久さんによる「贋作 BREWBOOKS店主・尾崎大輔日記(抜粋)」を収録しています。 『店子日記Ⅱ 2023.3 - 2024.3』 著者 店子 題字 にゃら 出版 BREWBOOKS 価格 1,100円(税込) 発売日 2023年5月4日 体裁 無線綴じ/A6サイズ 266ページ 表紙:色上質 132kg - アイボリー 本文:上質紙 - 70kg 印刷・製本 同人誌印刷所おたクラブ
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【日記本】林檎だったころの記憶はもうなくて
¥800
SOLD OUT
『林檎だったころの記憶はもうなくて』工藤結日子 誕生月(2024.07.01〜2024.07.31)という名目で遊びまくった工藤結日子さんの日記と短歌をまとめた日記本です。 みぞおちを痛めてずっと気を遣っている感じがとても面白かったです。 また、誕生月を豪遊し、それを日記にするというのは、目から鱗だったので、私もやってみたいと思いました。 それにしても楽しそうなのが伺えて、こちらも楽しくなってくるのが、工藤結日子さんの日記ですね。 是非、お手元にいかがでしょうか? 7月12日(金) 朝方、みぞおちの節痛で目覚める。たぶん5時くらい。たびたびやってくるこの圧迫するような痛みはなんなんだろう。「あぁ、まただ」と思いながら右を向いたり、左を向いたり、座ってみたりする。眠いから身体を動かすのも一苦労。息苦しい。まだ隣人も寝ているだろうから前みたいにサンボマスターは流せない。自分で自分を応援するしかない。30分~1時間くらいしてちょっと痛みが分散していって、もう一眠りした。起きたときもみぞおちのあたりが鈍い。日中もどことなく気持ち悪い。 7月23日(火) 出勤するとロッカーに紙袋がかかっていた。いつもお昼を一緒に食べているパートさんがちいかわのお弁 箱をプレゼントしてくれた。私はお弁当を作るときに面倒でいつもタッパーを使いがちで、だからお弁当箱欲しいって言っていたのを覚えていたとこのこと。「どれがいいか分からなかったから、3匹のやつにしておいたよ!」と言われ、確かに、ちいかわ、ハチワレ、うさぎのお三方のイラスト。「ちいかわの単位は匹じゃないはず・!」と反論しながらも、感謝をこめてありがとうを言った。昨日が誕生日だったということを知っている人が多くて歩けば声をかけてもらった。みんなの記憶力すごいね。
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【旅日記】44歳、目的のないイスタンブール一人旅の日記
¥990
『44歳、目的のないイスタンブール一人旅の日記』花田菜々子 蟹ブックスの店主・花田菜々子さんの、イスタンブール7日間一人旅の日記本です。 ギリギリな行動にヒヤヒヤしたり、困っているときに人に奢ってもらったり、大事なものを無くしたり、初見殺しのようなハプニングもあり、でもたった一匹の猫に癒されたりと、海外一人旅の面白さ全開で攻めてくれます。 個人的にも、早くこういう本を書きたいなと思っています。 改めて、海外日記の面白さを体感させてくれた一冊です。 是非、花田さんの追体験をしてみてはいかがでしょうか? ---版元より--- 蟹ブックス店主・花田の個人的な旅の日記をZINEにまとめました。 特に感動とかはないと思いますが、旅してるときの自由な空気を感じてもらえるかも。 文庫本サイズ。64ページ。
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【サイン本】【再入荷】【フリーペーパー付】【写真日記本】しらい弁当日記 文庫版
¥600
『しらい弁当日記 文庫版』しらい弁当 フリーペーパー付きです。 2023年9月〜2023年10月のお弁当の写真と一言日記です。 しらい弁当さんのお弁当の写真、撮り方もとても上手ですが、本と一緒に撮られているのも素敵です。 富士日記の上巻を読んでるんだなと思っていたら、いつの間にか中巻も読んでいたり、はたまたご自分の著作を読んで誤字を発見したり、まさにしらい弁当さんらしい日記本だと思います。 他の日記本と是非、合わせてご覧になってください。 しらい弁当(@shiraibento) - https://www.instagram.com/shiraibento/ ---版元より--- instagram の「しらい弁当」アカウントのお弁当日記の2023年9月と10月のお弁当を写真とメニューと一言で一冊しました。 文庫サイズ44ページです。 以下しらい弁当さんの他の書籍です。 【サイン本】【再再再入荷】【フリーペーパー付】【日記本】棚から本が落ちる時 | 玉葱堂書店 - https://cozy.books-tamanegido.shop/items/85051142 【サイン本】【再再入荷】【フリーペーパー付】【日記本】きっと忘れちゃうんだろう | 玉葱堂書店 - https://cozy.books-tamanegido.shop/items/86617906 【サイン本】【再再入荷】【フリーペーパー付】【日記本】しらい弁当日記 2022年4月〜2022年9月 | 玉葱堂書店 - https://cozy.books-tamanegido.shop/items/85051013 【サイン本】【再再入荷】【フリーペーパー付】【日記本】しらい弁当日記 2021年8月〜2022年3月 | 玉葱堂書店 - https://cozy.books-tamanegido.shop/items/85050886
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【エッセイ】ユーハブマイワード
¥1,600
SOLD OUT
『ユーハブマイワード』ムラタエリコ 冒頭の写真たちは、懐かしい雰囲気を感じる写真が並んでおり。都築 響一さんの TOKYO STYLE を彷彿とさせます。 そして各エッセイは、ズバッと社会を切るものから、日常、想い、インタビュー、孤独など、多岐に渡り、著者の感情が入り込んできます。 装丁もとても可愛らしく、文字の大きさもとても読みやすいです。 是非、バッグに入れて、喫茶店にでも行きませんか? 以下「自撮りをする理由」より引用。 --- 自撮りする理由についての文章が書けないとお聞きしましたので、インタビュー形式でやっていきたいと思います。 ムラタ(以下、ム):はい。よろしくお願いします。インスタグラムに自撮りを上げているんですけど、その理由を話したくて。文章ではうまく書けないんです。 自撮りをインスタグラムに投稿する人は多いですね。では、なぜ自撮りをインスタグラムに投稿するのか、その理由を教えてください。 --- 著者:ムラタエリコ(@ercmrt_) • Instagram - https://www.instagram.com/ercmrt_/ ---版元より--- 『ユーハブマイワード』 というタイトルでエッセイを書きました。 前作『そこにいて』(2016年)は失恋した時の有り余るパワーで文章を書きましたが、今回は恋愛を諦めようと明るく思えるようになってから文章が書けるようになった嬉しさで作りました。 恋愛を主軸に、自分が本当に望んでいること、生活のこと、友達のこと、社会について思うことが書いてあると思います。 でも、まあ全部自分のことです。 わたしのことをよく知らなくても面白く読めるものになっていたら嬉しいです。 (新書サイズ/198ページ/24編/写真も載せたよ)
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【本紹介本】ある人、ある本、ある時間、
¥1,200
『ある人、ある本、ある時間、』本棚間 本をの一ページ目にはこう書いてあります。 「あなたの人生に影響を与えた一冊を教えてください。」 なんとも最高な一文から始まります。 私もこういう質問を知り合いにするときが多々あります。とても興味があります。 以下本書のはじめにからの引用です。 --- 38年間、読書ができないのがコンプレックスでした。楽しそうな世界が広がっている予感はするのに、どこにも扉が見つからず、うろうろと彷徨っては積読だけが溜まっていく本棚を眺めていました。 本が好きな人たちは買った本を読むのが待ちきれないんだそうです。 書店からの帰り道に本を袋から取り出してみたり、カフェに駆け込んだり。私の知らない楽しみを持っている人たちのことがうらやましくてしょうがありませんでした。そんな私の読書生活が変わったのは2023年5月。友人におすすめしてもらった個人書店を訪れたときのことです。 --- 本書は、いろいろな職種の方達の人生レベルに影響を与えた一冊の紹介とエピソードが綴られた本紹介本です。 特にインタビューをした人たちは、フリーランスの方が多く、私はここに胸が打たれました。すご本を探す時、やっぱり面白いことをやられている方達の方が多く知っている気がしています。 西村 佳哲 さんの「自分の仕事をつくる」のような今自分がやっていることは、やっていても大丈夫なんだ、そんな気持ちにさせてくれました。 以下、それぞれの職業を記載しておきます。 動画・音声配信者/観光ガイド 動画制作者 宿経営者 たこ焼き屋/リンパセラピスト 取材ライター 複業フリーランス マーケター 占い師 ディレクター 介護職員 著者:行武 亜沙美(@OTASM9)X - https://x.com/OTASM9 ---版元より--- 「あなたの人生に影響を与えた一冊は?」という問いをスタート地点に、本との出会いや読んでいたころの風景などを、年齢や職業、出身地の違う10人に聞きました。 どこか似ている部分を見つけたり、仲良くなれそうだったり、はたまた全く違う世界の人だと感じたりするかもしれません。 この騒がしい世の中で見知らぬ誰かに思いを馳せるなんて、なんだか豊かな時間な気がしませんか。 「ある人、ある本、ある時間、」本棚間@文学フリマ東京38 - 文学フリマWebカタログ+エントリー - https://c.bunfree.net/p/tokyo38/35968