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【エッセイ】すこしあかるいしずかなこと

¥1,600 税込

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『すこしあかるいしずかなこと』ごはんとアパート

本書はエッセイだが、まるで小説の中にいるような語り口で、文章は進んでいく。つまり短編小説のような感覚を受ける。とても心地よいです。
表紙のたまごサンドを見ていると、どうしてもたまごサンドが食べてくなってくる。それが深夜であってもです。

以下、私が好きな章です。
・ブルーハワイ
・小豆島のクッキー
いまだにブルーハワイという文字を見ると、なんだか心がワクワクしてしまいます。あの青い液体がとにかく夏に好きでした。何度親にブルーハワイのかき氷を頼んだことやら。思い出って面白いです。

本書の初めの方に書いてあるこの文章がとても好きです。
是非、本編を全部読んでいただきたいです。懐かしい夏の匂いや、少し切ないあの時の感覚が蘇ってきますよ。

本書より引用。
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この本は、いちおうエッセイ集ということにしてありますが、過ぎ去ったすべての時間は、今はもうただの記憶になってしまいました。実体がないのだから、もはや、あるんだかないんだか分かりません。けれど、書くことにしました。不確かなものというのは、おもしろくて、大切だと思います。基本的には、さまざまな食べものとひもづけた文章です。食べなければ死んでしまうので、食べものが好きなんです。
たくさん書きました。下らないことも書きましたし、まじめなことも書きました。
しずかなことを大事にしたいと思っています。できたら、少しだけ明るいのがいいです。明るすぎない方が、いいのです。
たいせつなあなたの暮らしの中で、手にとって下さったことに心から感謝します。
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---版元より---

≪現実はたいてい、とても明るくて、とても賑やかですから、そこでうまくやるってのは、それなりにくたびれることです。≫≪しずかなことを大事にしたいと思っています。できたら、少しだけ明るいのがいいです。明るすぎない方が、いいのです。≫

幼い頃の記憶や、旅先での出来事。「書くこと」について。働けなくなった日のことまで。ささやかな食べものと紐づけた、エッセイ本です。つよい光のもとでは、見えないものがたくさんあります。この世界のことを表わそうとしたところで、ことばにできることは、ほんのひと握り。それでも、本をつくりました。すべての人が、それぞれのほどよい光のもとにいられることを願います。

表紙絵は、暮らしの風景や食べ物の絵を描いていらっしゃる、平林香乃さんにお願いしました。
HP : https://www.hirabayashikano.com/

また、こちらでこの本の「はじめに」の文を公開しています。よろしければご覧下さい。 https://note.com/ghn_apart/n/n45a6135d65a4

/目次
モーニングを食べにゆく
博物館のカレー 
野菜ぎらい 
ブルーハワイ 
キャラメル・マンション 
くたびれて、中華 
さちこさんのナフキン 
バニラのにおい 
ぶどうのグミ 
おとなのころ 
小花柄のレシピブック 
けんちん汁 
食パンはんぶん 
かみさまの食べもの
葬儀場のクリームソーダ
小豆島のクッキー
年を越す
食べることを見ている 
めんどうな生活 
青いろのタッパー 
新宿の朝マック 
もう会えない 
アメリカ・ピザ 
ジョゼさんとだし巻き 
メロンパンが好きよ 
海のスープ 
静謐な食卓 
そうめんが在る 
ぼくらのおにぎり 
大学生たち 
うつくしい夢 
あんみつさみしく 
ジンジャーエール買って 
ひかるクラゲ

//全34篇・156ページ・B6サイズ

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