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【本紹介本】ある人、ある本、ある時間、
¥1,200
『ある人、ある本、ある時間、』本棚間 本をの一ページ目にはこう書いてあります。 「あなたの人生に影響を与えた一冊を教えてください。」 なんとも最高な一文から始まります。 私もこういう質問を知り合いにするときが多々あります。とても興味があります。 以下本書のはじめにからの引用です。 --- 38年間、読書ができないのがコンプレックスでした。楽しそうな世界が広がっている予感はするのに、どこにも扉が見つからず、うろうろと彷徨っては積読だけが溜まっていく本棚を眺めていました。 本が好きな人たちは買った本を読むのが待ちきれないんだそうです。 書店からの帰り道に本を袋から取り出してみたり、カフェに駆け込んだり。私の知らない楽しみを持っている人たちのことがうらやましくてしょうがありませんでした。そんな私の読書生活が変わったのは2023年5月。友人におすすめしてもらった個人書店を訪れたときのことです。 --- 本書は、いろいろな職種の方達の人生レベルに影響を与えた一冊の紹介とエピソードが綴られた本紹介本です。 特にインタビューをした人たちは、フリーランスの方が多く、私はここに胸が打たれました。すご本を探す時、やっぱり面白いことをやられている方達の方が多く知っている気がしています。 西村 佳哲 さんの「自分の仕事をつくる」のような今自分がやっていることは、やっていても大丈夫なんだ、そんな気持ちにさせてくれました。 以下、それぞれの職業を記載しておきます。 動画・音声配信者/観光ガイド 動画制作者 宿経営者 たこ焼き屋/リンパセラピスト 取材ライター 複業フリーランス マーケター 占い師 ディレクター 介護職員 著者:行武 亜沙美(@OTASM9)X - https://x.com/OTASM9 ---版元より--- 「あなたの人生に影響を与えた一冊は?」という問いをスタート地点に、本との出会いや読んでいたころの風景などを、年齢や職業、出身地の違う10人に聞きました。 どこか似ている部分を見つけたり、仲良くなれそうだったり、はたまた全く違う世界の人だと感じたりするかもしれません。 この騒がしい世の中で見知らぬ誰かに思いを馳せるなんて、なんだか豊かな時間な気がしませんか。 「ある人、ある本、ある時間、」本棚間@文学フリマ東京38 - 文学フリマWebカタログ+エントリー - https://c.bunfree.net/p/tokyo38/35968
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【本屋本】わたしのすきな 本屋の灯り
¥1,155
『わたしのすきな 本屋の灯り』アトリエ風戸 平城さやか (著・画) 「わたしのすきな ふつうの本屋が閉店」の本を出した後の話です。 特に点描画で描かれたイラストも良く、抽象的な本屋さんの入り口の絵だったりしますが、「あ、ここ知ってる!」となるなどしました。 文学フリマに出店もされていたようで、やはりあのイベントは大切ですね。 小さな ZINE を是非読んでみてください。 ---版元より--- 勤め先の本屋が閉店した時の思いを形にした本『わたしのすきな ふつうの本屋が閉店』。 この小さな本に、たくさんの書店さんが関わってくれた。 その書店さん達に感謝の気持ちを込めて、点描で描いた、本屋のイラストを多数掲載。 本は作って終わりじゃない 本を作った後にも、たくさんの物語があるよ それを伝えられたらいいなと思って、書きました。 ニ冊目の本『絵本をみつめなおす 本当のわたしでいたいから』は、余計な思い込みを手放して、本当の自分の心で生きよう、という事を表現した本だけれど、 この『わたしのすきな 本屋の灯り』は、それを今の現実の中で、どう取り組んでいくのか?の実践編になると思います。 好きな事を好きなやり方で、仕事に。 一冊目の本『わたしのすきな ふつうの本屋が閉店』の続編として書いたけれど、 こちらを読んでいなくても、わかるように書いています。 目次 ・はじめに……4 ・本屋の灯り ・街と本屋……6 ・きっかけ……12 ・夢……15 ・現場100回……18 ・予感……21 ・ひとりでつくる・だれかとつくる……24 ・最後の職場……28 ・増刷……32 ・敬意をもって……36 ・歩く……40 ・本当の成功……42 ・イベントを自分より上にしない……44 ・インタビュー……50 ・ご縁……54 ・川の生まれるところ……59 ・最後にもう一度……64 ・おわりに……66
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【本屋本】わたしのすきな ふつうの本屋が閉店
¥1,000
『わたしのすきな ふつうの本屋が閉店』アトリエ風戸 平城さやか (著・画) 「ふつうの本屋が閉店」することの寂しさは私もよく分かります。 コロナ禍になり、駅前にあった本屋さんがなくなり、どうしたらいいのかわからなくなったので、隣の駅まで一駅電車に乗って、他の本屋さんに通うことが多々ありました。 そんなことを思い返しながら、本書を拝読しました。 イラストも素敵で、この本のおかげでまたすぐにでも本屋さんに行きたくなる、そんな良い本屋本でした。 薄いので、是非カバンに一冊忍ばせてみてはいかがでしょうか? ---版元より--- 勤め先の本屋が閉店した時に感じた事を綴った本です。 紙の本と町の本屋が好きな人にも、 自分の大事な場所を失った事がある人にも読んでもらえたら、うれしいです。 ***本文より*************** 私は心が揺らいだ時、何度本屋に駆け込んで、心を落ち着かせてもらった事だろう。 本屋とは、多くの人の心の拠りどころなのではないだろうか。 世間というものに、華やかな大通りと、ひっそりとした小路があるのなら、その小路を歩いているような人達、そういう自分の事を遠慮がちに思っているような人達が、気後れせずに入れて、本当の自分でいられる場所。それが、うちの店のような、ふつうの本屋なのではないだろうか。 あなたの町にも、そんな本屋がありますか? ********************** 文章がメインの本だけれど、 挿絵や表紙の絵も描いています。 切ない気持ちも、うれしい気持ちも、やるせない気持ちも、書店員の喜びも、紙の本と町の本屋への思いも、たくさん詰まった本です。 目次 はじめに…2 ふつうの本屋…4 特別な本じゃない…8 笑顔のつづき…9 ないまぜになった涙…11 もどかしい挨拶…13 フィジカルな喜び…14 ヤケを起こしそうになる…16 そんな事よりも…18 書店員の喜び…20 ペットボトル…21 道案内…22 あなたにいてほしい…23 カウントダウン…25 本のページをめくり続ける…28 本屋は心の薬局…31 おわりに…34
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【読書エッセイ】本ばかり読んできたけれど。
¥1,500
『本ばかり読んできたけれど。』早坂大輔 早坂大輔さんの本紹介本は好きで、「いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。」も面白く拝見させていただいた。 レコードの本もそうだが、読ませる文章を書かれる方だなという印象があります。 今ちょうど読んでいる「ぼくのコルシア書店」という本の紹介がされていて良さがありました。 一緒に読書沼に入りませんか? 【読書エッセイ】いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。 - https://cozy.books-tamanegido.shop/items/85741445 ---版元より--- 何かに急き立てられるように、今まで生きてきた人生の自戒を込めて、ここ数年はほんとうに本ばかり読んできた気がする。かつては自分の体を通りすぎてゆくだけだったそれは、成分や滋養、それに少しばかりの毒が自分のなかに蓄積され、 腹にたまっていくようになった。だがそれは、読み手としての成熟とはいかず、ただいたずらに読むことの年月を重ね、歳を取ったことと、子を授かり、 親としての生育の義務を与えられたことが関係している気がする。 (本文より) 『羊をめぐる冒険』『夕べの雲』『娘の学校』『惑う星』……。生活、戦争、子育て、夫婦、商い、社会、環境、地球。ブルーにこんがらがったまま放り投げられた、惑いながら牛のように進むブックエッセイ。 BOOKNERD店主による、書き下ろし9篇(新聞連載3篇含む)を収録した、読書と思索を行ったり来たりする、日記のように書かれた読書エッセイ。 B6判・48ページ
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【読書エッセイ】すこしだけ息を深く吸う
¥500
『すこしだけ息を深く吸う』橘ぱぷか まずは以下の文章を読んでいただきたい。 「結婚してから初めての引っ越し。本棚の本を梱包している最中、夫のコーナーから発見し、思わず悲鳴を上げた。 この怖い漫画は一体何なのか、と夫に尋ねると、これは名作だから読んだ方がいい!としきりに勧めてくる。ホラーが苦手な私でも読める?と聞いてみたところ、しばらく考えたあとで「人が切断されたり頭から食べられたりするのが大丈夫だったら、いける。」と夫は答えた。無理に決まっている。 引っ越し後、新居の本棚に置く際には視界に入らない位置に並べた。表紙はおろか、背表紙すら怖かった。それからいったいどれくらいそこにしまわれていたのだろう。コロナ渦になり、外出もままならずできることが限られる中、これまで読んだことがない本を読んでみようと思うようになった。そこで以前夫から激推しされていたこの漫画に手を伸ばしてみることにした。」 読書エッセイはたくさん読んできた気がしますが、寄生獣が取り上げられているのは初めて見ました。 そして素晴らしいこの出だしは、確かに寄生獣を何も知らずに手に取るとこうなるという状態が描かれていて、ほっこりします。 そこから橘ぱぷかさんがどっぷりとハマっていく様は、本当によくわかるという感じがして、確かに寄生獣でした。 このように色々な本を読んだ体験が書かれており、何よりも装丁が素晴らしいです。 私もこういう可愛らしい読書本を書いてみたいと心から思いました。 お値段もお求めやすいので、是非この本を読んで書かれている本をまた読んでの無限ループに陥りませんか? ---版元より--- いつかの私の支えとなるもの。そんなかけがえのない本との出会いを1冊のzineにまとめました。 読むことでゆさぶられた感情、引き出された記憶とともに。 Instagram: https://www.instagram.com/papuka__/
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【選書本】個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本
¥1,760
『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』37名の書店主 本屋さんが選ぶ本を読むと、さらに無限に本を買うことなります。 つまり、本充することになります。 本を読んで、また本を dig るハメになるのは、本当に楽しいですね。 装丁も良く、海に出かけるときにポケットに持って行きたくなります。 是非、これからの夏にいかがでしょうか? ---版元より--- 全体概要 みなとラボのウェブサイト上で連載していた、全国各地の個人書店主が「海」をテーマに4冊の本を選ぶ企画「Read the Sea」。この度、2023年2月〜2024年3月に掲載した37名の書店主による選書、コメントに加え、2つの対談、大学教授、JAMSTEC研究員、司書による海に関する本の話を追加し、書籍化いたしました。 タイトルは『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』。絵本、小説、エッセイ、写真集、冒険記など、多岐にわたるジャンルの本がセレクトされています。多様な海の一端を知ることで、海への解像度が少し上がるのではないでしょうか。海と本は、どちらの世界も広く深い。無数にある本の中から1冊を選びとることはたやすくはありません。本書が、みなさんが本の大海原へと船を漕ぎ出すためのオールになれば、と考えています。 ※書籍は、3/19~24におこなう「OCEAN LEARNING」にて先行発売いたします。以降順次書店にて販売。 【選書者 37名】 モリテツヤ(汽水空港)、城下康明(ひとやすみ書店)、菅原匠子(曲線)、黒田杏子(ON READING)、前田侑也(BOOKSライデン)、田山直樹(TUG BOOKS)清政光博(READAN DEAT)、辻山良雄(Title)、山下賢二(ホホホ座浄土寺店)、荻原貴男(REBEL BOOKS)、高橋和也(SUNNY BOY BOOKS/本と商い ある日、 )、川﨑雄平(本屋青旗 Ao-Hata Bookstore)、中村勇亮(本屋ルヌガンガ)、砂川昌広(とほん)、浦上宥海(SAKANA BOOKS)、小倉みゆき(スロウな本屋)、堀部篤史(誠光社)、嶋田詔太(本町文化堂)、石垣純子(mountain bookcase)、坂上友紀(本は人生のおやつです!!)、千々木涼子(こりおり舎)、小島雄次(Books&Cafe コトウ)、早坂大輔(BOOKNERD)、吉川祥一郎(blackbird books)、熊谷充紘(twililight)、高岡浄邦(古本と新刊scene)、岩尾晋作(カモシカ書店)、越智政尚(本の轍-Book On The Tracks-)、中川美里(本・中川)、本沢結香・豊田宙也(トンガ坂文庫)、金野典彦(ポルベニールブックストア)、佐々木友紀(YATO)、荻田泰永(冒険研究所書店)、粕川ゆき(いか書店)、中村秀一(SNOW SHOVELING)、久禮亮太(フラヌール書店)、鳥羽和久(とらきつね) ※敬称略、掲載順 【書籍内容】 ●37名の書店主による「海」をテーマ4冊の選書 子どもに読んでもらいたい「海」に関する1冊 大人に読んでもらいたい「海」に関する1冊 自分にとっての「海」に関するお気に入りの1冊 直接「海」が出てこないが、「海」を感じられる1冊 ●対談 ①荻原貴男(REBEL BOOKS)×石垣純子(mountain bookcase) 「海なし県の本屋」 ②鳥羽和久(寺子屋ネット福岡)×田口康大(みなとラボ) 「教育と本の関わり」 ●専門家に聞いてみた! ①田中智志(東京大学大学院教育学研究科教授)「本から広がる海の世界」 ②長井裕季子・豊福高志(JAMSTEC研究員)「海への興味を深める本の世界」 ③佐藤彩子(聖籠町立図書館司書)「分類を横断する海の本」 【書籍概要】 『個人書店が選ぶ、いま読んでほしい 海の本』 撮影・執筆 37名の書店主 監修兼編集 田口康大 企画・編集・写真・文 小倉快子 イラスト 山口洋佑 デザイン 新藤岳史 サイズ W120mm×H188mm/130ページ 本体 1,760円(税込) 発行 みなとラボ出版(2024年3月19日) 助成 日本財団 ISBN 978-4-9913001-1-0 C0000
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【読書エッセイ】いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。
¥1,870
SOLD OUT
『いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。』早坂大輔 ---版元より--- 柳の下の二匹目のドジョウを狙う。 大ヒット作くどうれいんの『わたしを空腹にしないほうがいい』に続く出版物を作るということはつまりそういうことだ。 だから、いや、そうであるからこそ次が出せなかった。それは例えるならば最高のファーストアルバムを作ってしまったバンドの苦悩に似ているし、ルーキーが満塁ホームランを打ち上げた後にバッターボックスに入るベテラン打手の心境に近い。つまり、そういうわけで、次の出版物をリリースするのにおっかなびっくり三年もかかってしまった。 その間、のらりくらりと肩肘の張らない自分の好きなzineばかり作り、答えを出すことから逃げていた。そのうち、第二第三のくどうれいんから手紙と原稿が送られてくるようになった。だが、ぼくには彼らや彼女たちがくどうれいんのヒットという十字架を背負うこと、その彼や彼女の行く末を見届ける自信は正直なかった。 ある日、ぼんやりとしたイメージが浮かび上がった。そうだ、ぼくが自分の本を出せばいい。自分がプレッシャーを背負ってしまえば失敗しても誰かの出版物がコケるより楽ではないか。それで、その考えを早速実行に移すことに決めたらあとは早かった。ゲラが上がり、表紙が出来上がり、印刷製本のスケジュールが決まった。もう戻れない。もう引き返せない。本当にいいのか、お前。毎朝鏡に向かって語りかける。ああ、戻りたい。引き返したい。心のなかのもうひとりの弱気なぼくが呟く。 というわけで、当店の四周年記念プロダクト第二弾でもあり、BOOKNERDの出版部門として満を持して世に問う二冊目の本は、他ならぬぼくの本でした。ミーイズムの、自惚れの、独善の極致であります。 実に三年ぶりにようやくBOOKNERDの出版部門としてニ冊目の本をリリースします。とはいえ、手前味噌でお恥ずかしいのですが自分が書いた本です。 早坂大輔『いつも本ばかり読んでいるわけではないけれど。』を10月15日(金)に発売いたします。 2019年11月から2020年2月までのあいだBOOKNERDのオンライストアのお得意様向けに配信していた本にまつわるメールマガジンの文章9編と、新たに5編を書き下ろしたものを収録。デザインはいつも通り篠田綾香さんに。装画・挿絵は10月に当店で個展を予定している画家の坂巻弓華さんに依頼しました。ペーパーバックの小ぶりなサイズで68ページという短さですが、ギュッと濃い内容が詰まっています。サイン本でお届けします。 (2021年・BOOKNERD)
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【選書本】肝腎
¥1,650
『肝腎』 どうしてもこちらの本を読んでみたく、オンラインの本屋さんで探し回りなんとか一冊を確保し拝読。そして間違いない面白さに入荷させていただきました。 「FOLK old book store」の店主・吉村祥さんによる面白い企画としての本書は、100名に聞いた2冊ずつが掲載されており、どれも読みたくなってしまう全200冊が収録されています。 この本を読んで一体いくらまた本に注ぎ込んでしまったのかというぐらい面白い本が掲載されており、これまた無限ループに落ちていくのを是非とも楽しんでいただきたいです。 また、ところどころのピンクの配色が可愛らしい装丁です。 ---版元より--- 様々なジャンルの方100名に、自身の血肉になっている本をご紹介いただくFOLK old book store企画 『肝腎』が本になりました! 200の紹介文と、クリエイターチーム最後の手段による漫画を収録。 (漫画めちゃくちゃかっこいいです…。最後の手段には、メインビジュアル・表紙の絵も手がけていただきました。) デザインはギャラリーhitotoのタナカタツヤさんにお願いして、角丸、蛍光ピンクのスピン、蛇腹状の漫画などなどかっこよく仕上げていただきました。手に馴染む感じも最高です。 良い本が出来ました。 『肝腎』 発行 FOLK old book store デザイン タナカタツヤ 題字・イラスト 最後の手段 写真 大岡由和 印刷 株式会社国際印刷出版研究所 助成 おおさか創造千島財団 B6(角丸)/208ページ+漫画10ページ(蛇腹)/手帳製本 《はじめに》 肝臓や腎臓を失ったときに、代わりに血肉になってくれるものは何かと考えていたことがありました。 自分の場合は、読んできた本や読書体験そのものがきっとそれにあたると思って、みんなはどうやろうと聞いてみたくなって、2019年夏から2021年春にかけてその時々で声をかけたいと思った方100人に「自身の血肉になっている“肝腎”な本はありますか?」と聞いてきました。 支えになっている本や心を動かした本、創作の一助になっている本、ただひたすら忘れられない本、自分に戻っていける本など 広く自由に一人2冊、計200の紹介文をいただき、それをまとめてこの本が出来上がりました。 2020年春からは新型コロナウイルスが猛威を振るい、選ばれる本や紹介文にも一部影響があったかと思います。 コロナ禍によりほぼ全ての人が感染の心配や経済的なことで、会えない人がいることで、様々な事情で程度の違いはあってもきっと疲弊し不安定になっていることと思います。この『肝腎』という本が、 新たな出会いと自身の“肝腎”を思い出す一冊になれたら嬉しいです。 2021年5月 FOLK old book store 吉村祥 《目次》 橋本亮二 出版レーベル「十七時退勤社」社長 七尾旅人 シンガーソングライター 谷端実 イラストレーター コニシユウヘイ 某まんがプロダクション映像担当 大場ともよ シンガーソングライター 北島敬明 パハプス オーナー 丸山晶崇 デザイナー・デザインディレクター 谷口智康 谷口カレー店主 最後の手段 クリエイターチーム 吉村祥 書店店主 筒井大介 絵本編集者 濱崎宏之 教員 あおむろひろゆき 漫画家・イラストレーター・会社員 山下賢二 ホホホ座座長 橋本博人 出版関連勤務 ミヤザキ イラストレーター・アーティスト スケラッコ 漫画家 吉川祥一郎 blackbird books 店主 朝野ペコ イラストレーター 大井秀人 NEW PURE +店主 ユッカ・バッファロー イラストレーター よしだみさこ イラストレーター 金武啓子 福祉施設職員 權田直博 絵描き 大津萌乃 イラストレーター 鈴木裕之 野良ストレーター 原田晃行 Hi,how are you? 松村貴樹 編集者 川口まり絵 壬生モクレン店主 田窪直樹 ギャラリーディレクター 東南西北 kiken 洋服のお直し kiken 発・出版レーベル 尾柳佳枝 絵描き 山口良太 アートディレクター・グラフィックデザイナー オオルタイチ 音楽家 黒田明宏 ちのり文庫店主 木村耕太郎 イラストレーター 奥村千織 書店店主 山田翔 漫画編集者 宮崎千絵 絵本作家・イラストレーター 福田千尋 絵本作家・イラストレーター 杉本喜則 HOPKEN・POL 和久田善彦 編集者 阪口大介 (株)サカグチワークス代表 鳥居貴彦 開風社 待賢ブックセンター 露草社 兼業主婦 谷川徹 アートディレクター・グラフィックデザイナー 阿野まゆ子 北海道民芸店 北浦麻美 グラフィックデザイナー・dieci staff 北浦和也 彫刻家・イラストレーター 米田雅明 ON THE BOOKS 川崎誠二 カレー屋 大塚結良 雑誌『広告』編集部 山本佳奈子 ライター・Offshore マタレーゼ・エリック 執筆者 瀧亮子 出版業 いとうひでみ イラストレーター・漫画家 高橋和也 SUNNY BOY BOOKS 主宰 鷹取愛 企画業 たけしげみゆき インディーズ出版物のお店「シカク」代表 小野友資 クリエイティブディレクター 松永良平 ライター・編集者 きくちゆみこ 文筆業 成重松樹 写真作家・koko Mänty(kissa)主宰 寺田燿児 音楽・漫画 はまぐちさくらこ 画家・絵本作家 コタニカオリ サロンモザイク店主 岩田雅希 リノベーションの設計担当 小指 マンガ家・随筆家 三上洸 カレー屋 いか文庫 店主 粕川ゆき エア本屋店主 森本恵 花森書林店主 森雄大 ミュージシャン タダユキヒロ イラストレーター・コミック作家 福西悟一 ミュージシャン 竹内厚 編集者・ライター 高山燦基 デザイナー 竹林はるか 食堂のおばちゃん 小前司 Barnshelf(バーンシェルフ)店主 少年アヤ エッセイスト てんしんくん イラストレーター・ミュージシャン millitsuka イラストレーター マメイケダ 画家・イラストレーター BIOMAN ミュージシャン・グラフィックデザイナー なかむらあきこ マヤルカ古書店店主 南田真吾 イラストレーター・ペインター・会社員 unpis イラストレーター 内田ユッキ artgallery opaltimes店主・ペインター hitoto ギャラリー・スペース 村上豪 古本屋店主 カワグチタクヤ イラストレーター カヤヒロヤ デザイナー・イラストレーター 石井嗣也 イラストレーター ピンポン食堂 やさしいおやつ屋 みなはむ 絵描き・イラストレーター 堀部篤史 誠光社店主 大橋裕之 漫画家 小林ラン イラストレーター 禺吾朗 イラストレーター 石川直樹 写真家 カシワイ 漫画家・イラストレーター 漫画「カンジンくん」最後の手段
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【読書エッセイ】じたばたするもの
¥1,980
SOLD OUT
『じたばたするもの』大阿久佳乃 ちょうど須磨海浜公園にある自由港書店さんから帰る列車の中でこの本を読みました。いわゆる読んだ本に関する読書エッセイなのだが、このレベルの面白い読書エッセイは他にあまりない。つまり面白いということ。装丁からしてもう面白いのがジワジワくるがそれは合っており、つまり大正解だと認識できると思います。 この本を読みながら、この本で紹介されている本を買い漁るという無限ループをお楽しみください。 ---版元より--- 著者 大阿久佳乃 発行 サウダージ・ブックス 定価 1800円+税 176ページ 46判変形 ペーパーバック 装丁 納谷衣美 初版発行日 2023年3月21日 紹介文 《私の好きな小説の主人公に共通しているのは欺瞞やごまかし、半端な妥協に溢れているにもかかわらず平気な顔をして回り続ける世界への苛立ちを持っていることだ。苛立つのはそれが変わるのをどこかであきらめきれていないからだ。そしてこの間違った回り方をしている世界に馴染むまいとし、じたばたする》 ——本書より ソール・ベロー、スタインベックから、トニ・モリスン、アドリエンヌ・リッチまで。現代作家の小説や詩から、北米先住民の口承文学まで。J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の主人公ホールデンに自分を重ねる大学生で文筆家の著者が、アメリカ文学や海外文学を読みながら、《生活すること・生きること・感じること》について綴った18編のエッセイを収録。 各エッセイの末尾には、読書案内として、本書で紹介したアメリカ文学・海外文学などの本の情報を掲載しています。 目次 はじめに 情けない人々 ——ソール・ベロー『この日をつかめ』 鮮やかな乾き ——スタインベック『赤い小馬』 私たちの引っ越し ——リンドグレーン『ロッタちゃんのひっこし』 帰る場所を求めて ——セアドー・レトキーの詩 ホールデン・コールフィールドに捧ぐ ——J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 最近読んだものの周りうろうろしつつ東京に一人暮らししてる友人に向けて ——マーシャ・ノーマン『おやすみ、母さん』 他人という「気」 ——ウィリアム・サローヤン『人間喜劇』 離れる ——パヴェーゼ『月と篝火』 鏡 ——カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』 まだ消えていない炎のこと ——カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』 一人の中の多数の人間 ——マリオ・バルガス=リョサ『ケルト人の夢』 「もの」そのものへ ——W・C・ウィリアムズの詩 ぶらつく詩人 ——フランク・オハラの詩 孤独と優しさ ——エリザベス・ビショップの詩 それがこれです ——ガートルード・スタインの「自伝」 根を求める ——金関寿夫『アメリカ・インディアンの詩』 (私たちの)願いのこと ——トニ・モリスン『青い眼がほしい』 親愛なる私(たち)へ ——アドリエンヌ・リッチの詩 おわりに 著者紹介 大阿久佳乃(おおあく・よしの) 2000年、三重県鈴鹿市生まれ。文筆家。2017年より詩に関するフリーペーパー『詩ぃちゃん』(不定期)を発行。著書に『のどがかわいた』(岬書店)、月刊『パンの耳』1〜10号、『パイナップル・シューズ』1号など。
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スリップの技法
¥1,740
『スリップの技法』久禮 亮太 ---版元より--- 書店という現場の可能性を再発見する書。お客様の無意識を読み解き、仮説を立て、仕入れ、店の売上を伸ばす。その起点となる「スリップの読み方」を113枚の実例を素に具体的に解説。《「スリップの技法」は、書店員が今よりも楽しく自信を持って仕事を続け、売れる品揃えを作るための実践的な方法です。売れた書籍のスリップを集めた束は、売れ冊数や売上金額といった抽象的な数字に化ける前の具体的な「売れたという事実」を、個別に、かつ大量に扱いながら考えるための優れた道具です。(「まえがき」より)》。「書店の棚づくりの発想法」を知りたい「本好き」読者も必読の書。
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みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに
¥1,320
SOLD OUT
『みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに』小沼理 ---版元より--- 84ページ/A5変形・平綴じ/300部 半年間だけ出していた『月刊つくづく』の同名連載にくわえて、あらたに飯田エリカさん、僕のマリさん、星野文月さんとの日記にまつわる対談を収録。 社会が混迷を極めるなかで、個人が日記を書き、売る。その行為の先に何があるのか。わたしの個人的な問いかけに端を発する、小沼理さんの日記にまつわるエッセイ集。巷では日記ブームとも言われていますが、日記って何でしょう。その一端を掴んでいただけたら幸いです。(『つくづく』編集人・金井タオル) --- 著者プロフィール 小沼理(おぬま・おさむ)/ライター・編集者。1992年富山県生まれ、東京都在住。著書に『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』(タバブックス)。寄稿に『文學界』(文藝春秋)、『怒りZINE』(gasi editorial / タバブックス)、朝日新聞「ひもとく」など。 --- つくづくポケットライブラリは、細長い判型が好きすぎるあまり、自分でも細長い判型の本をつくりたくて始めたシリーズです。通常は「A5変形」と呼ばれるのでしょうが、個人的には「A4三つ折りサイズ」と言いたい。パンフレットでよく見る、あのサイズ感です。
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やっぱり雑談が好き
¥1,100
『やっぱり雑談が好き』金井タオル ---版元より--- 108ページ/A5変形・平綴じ/300部/カバーアート:矢吹純 半年間だけ出していた『月刊つくづく』の連載「今月の雑談」と関連記事に、2名(正確には新規3名、連載分からマイナスひと組)の雑談を追加。 雑談のお相手は、こちらの方々。 宮田文久/荻原魚雷/タカクマ、ツルモトマイ/太田靖久/千葉美穂/佐藤拓人/植田浩平(敬称略) 以下、長いですが表4に掲載した説明文をどうぞ。 --- 半年間だけ出していた、ちいさな月刊誌の巻頭に雑談企画をおいたのは、いろいろと理由はあるのだが、まあ、雑談が好きだから。あとは、わざわざ雑談を録音して、文字に起こし、再構成する過程が好きだから。ではなぜ、それが好きなのか。いろいろと理由はあるのだが、というようにおなじはなしがループしても、それはそれで、その場はおもしろい。なぜなら、ただの雑談だから。 テレビ番組『やっぱり猫が好き』のなかで、いちばん好きな回を挙げるのはむずかしい。強く記憶に残っているのは「はまぐりぺぺちゃん」と、どの回か忘れたが小林聡美演じる三女の恩田きみえが、姉ふたりに向かって「サルトル著!『実存主義とは何か』」と大きな声で発するシーン。おもえば、子どもの頃から『フルハウス』や『アルフ』といった海外のシチュエーション・コメディを観て育っていたので、『やっぱり猫が好き』にハマる土台は出来上がっていたのかもしれない。 雑談は、どこまでいっても雑談でしかない。「主要な登場人物がほぼ一定」というシチュエーション・コメディの法則に則って言えば、主要な登場人物は自分しかいない。どちらかと言えば、『徹子の部屋』や『サワコの朝』、『笑っていいとも』内の名物コーナー「テレフォンショッキング」のような、スタジオにゲストを招くトーク番組形式に近い。違いは、ホストであるぼくが無名で、且つスタジオに招くのではなく、自ら相手の都合に合わせて出向くという点。つまり、何もかもが違う。トーク番組×シチュエーション・コメディ=雑談企画、とはならない。 はて、何のはなしをしていたのか。と、すぐに行き先を見失う雑談を文章化したものを読むことにどんなメリットがあるのか、ぼくは知らない。コスパや意味を求める現代人にはとても意味のない、意味のないものを求める好事家諸氏にはとても有意義な、そんな雑談の本。 --- つくづくポケットライブラリは、細長い判型が好きすぎるあまり、自分でも細長い判型の本をつくりたくて始めたシリーズです。通常は「A5変形」と呼ばれるのでしょうが、個人的には「A4三つ折りサイズ」と言いたい。パンフレットでよく見る、あのサイズ感です。
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【読書本】読書からはじまる
¥792
SOLD OUT
『読書からはじまる』長田 弘 第二章にて、どういう本で読むか、どういったソファで読むか、というコーナーが好きです。 そこに着眼したかーという感じがしました。 本に関する本、読書に関する本も面白いですね。 ---版元より--- この本の内容 「読まない本」にゆたかさがある。「たくさん読む」が正解ではない。「一生忘れない」なんて嘘?最も長く、最も深く人類と共に在り続けてきた「本」というメディアは、私たちの想像よりもずっと優しく、あらゆることを許してくれる友人だ。本はあなたを孤独にしない。読書が苦手、活字に疲れた―そんな本音にもあたたかに寄り添う、「人間」を楽しむ至高のエッセイ。 この本の目次 1 本はもう一人の友人 2 読書のための椅子 3 言葉を結ぶもの 4 子どもの本のちから 5 共通の大切な記憶 6 今、求められること 7 読書する生き物 8 失いたくない言葉
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【本屋本】古本屋は奇談蒐集家
¥2,640
『古本屋は奇談蒐集家』京極 夏彦 (著), 東 雅夫 (編集), 町田 尚子 (イラスト) 夏葉社さんの「昔日の客」同様、古本屋さんの随筆集はなんと面白いのでしょうか。 僕が好きな話は、自分の古本屋によく来る常連さんが少し嫌な人で、でも自分の本屋に置かれている本の場所を熟知しているため、他のお客さんが探している本をすぐに発見してしまうなど、店主よりも成果を出してしまう。 これに痺れを切らした店主が、この嫌な客と勝負をする話があるんですが、何度も読みました。 この嫌な客も後半では嫌な客ではなくなったり、いい話だなーと、この部分を読むだけでも価値があると感じました。 最近、韓国の本、いい本増えてますね。 今後も読んでいきたいものです。 ---版元より--- お探しの本、見つけます。手数料はあなたの人生の物語。 ソウルで実店舗を構える古本屋店主に、お客たちが語った奇妙でシュールであたたかな実話。韓国国内でベストセラー、待望の邦訳。 29冊の本と、それにまつわる本当にあった29の人生の物語。 いろんな手を尽くして本を探す過程はまるでミステリー小説のよう。 第1部 事情を聞かせてくれたら、本をお探しします (愛情編) 振り返れば申し訳なく『愛と認識との出発』倉田百三/奇妙な初恋『ロリッタ』ウラジーミル・ナボコフ/大切な人が贈ってくれた本『雨の便り』ギュンター・アイヒ/からまる人生の糸『女の二十四時間』シュテファン・ツヴァイク/いたずらっ子の招待状『プチ・ニコラ いたずらっ子の休み時間』ルネ・ゴシニ/四十年かかった完読『方眼紙の上の人生』趙善作 /愛という名の暴力『草は歌っている』ドリス・レッシング 65 第2部 失われた本を求めて (家族編) 私以外は、みんな幸せな離婚『未完の告白』アンドレ・ジッド/チェッケクウチョオキョオ『ケルケゴルの宗教思想』H・V・マーティン/小さな手掛かりでも構いません『阿呆たちの国・ヘルム』アイザック・B・シンガー/筋肉マン『哲学入門』ロナルド・J・グロソップ/息子の彼女からの宿題『世界を暗い目で見る法』エミール・シオラン/K氏の静かな午後『アンデスマ氏の午後』マルグリット・デュラス/そして冒険は続く『冒険小説』ジャック・ロンドン 第3部 奇妙なお客たち (不思議編) 666『オーメン』デヴィッド・セルツァー/いつか偶然出会ったら『放浪』ヘルマン・ヘッセ/誰も聞いたことのない本『中南米現代短編小説集』ボルヘス他/運の悪い万引き犯『エデンの園』アーネスト・ヘミングウェイ/東廟前 古書探し対決『泥棒日記』ジャン・ジュネ/怪しい依頼『小説文学』創刊号/消えた本、消えた友達『円形の伝説』張龍鶴/ 第4部 本と生きる (人生編) 完全のための不完全『完全主義者の夢』張錫周/人生で唯一の友達『監獄からの思索』申栄福/私の知っているヒョン(兄貴)の話『未確認尾行物体』島田雅彦/済州の夜、思い出の漢拏山『風立ちぬ、生きねば』李祭夏他/旅先で聞こえた秘密のささやき『男と女のいる風景』朴婉緒 /独創性マニア『孤独な散歩者の夢想』ジャン=ジャック・ルソー/夢の舞台『コレクター』ジョン・ファウルズ/普通の人生のために『女の一生』ギ・ド・モーパッサン
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【本屋本】あしたから出版社
¥968
SOLD OUT
『あしたから出版社』島田 潤一郎 私がものすごくリスペクトしている出版社「夏葉社」の島田 潤一郎さんの頭の中と、苦労が出力された本です。 この文庫本には、本屋業の大変さと楽しさが満ち満ちしていて、何度も読みました。 私のバイブルという感じです。 是非、玉葱堂を訪れた方には読んでいただきたい本になります。 おすすめです。 ---版元より--- 本当は就職をしたかった。でも、できなかった。 33歳のぼくは、大切な人たちのために、一編の詩を本にすること、出版社を始めることを決心した──。 心がこもった良書を刊行しつづける「ひとり出版社」夏葉社の始まりから、青春の悩める日々、編集・装丁・書店営業の裏話、忘れがたい人や出来事といったエピソードまで。生き方、仕事、文学をめぐる心打つエッセイ。「四五歳のぼく」など新たに2篇を増補し文庫化。 解説=頭木弘樹 装画=望月ミネタロウ 【目次】 はじめに 1 ひとりで出版社をはじめる 従兄が死んだ/室戸/仕事を探す日々/Iのこと/人生は真っ暗だ/なにかをはじめよう/一編の詩/ぼくは本をつくりたい/お前は形から入るよな/吉祥寺のひとり出版社/はじめての仕事/さあ、どうしよう/高橋和枝さん/島田くんなら大丈夫/仕事ってなんだ/その名にちなんで/文学にすべてがあるような気がした/『レンブラントの帽子』/世田谷の現代詩教室/完璧な本/和田誠さん/ひとりではなにもできない/営業に行く/ツイッターと京都/最初の本ができた! /行き詰まる日々/ぼくのしあわせ/『昔日の客』/『昔日の客』の続き/ピースの又吉さん/日々の仕事/『さよならのあとで』/表参道で会いたい 2 よろこびとかなしみの日々 『冬の本』のよろこび。その一/『冬の本』のよろこび。その二/出版社をたたみたい/町の本屋さんが好き/古本が好き/ひとり遊び/デザインについて/叫びたい/居酒屋の隅で/堀部/文芸部の同級生/敬次郎さん/沖縄に住む/忘れられない人/アフリカに行かなくちゃ/いざ、アフリカ/煙草/食べものの話/『本屋図鑑』その一。利尻島の「ほんこや」のこと/『本屋図鑑』その二。本屋さんの図鑑ができるまで/『本屋図鑑』その三。「山に囲まれた海辺の町」の本屋さん/『本屋図鑑』その四。「図鑑」にした理由/『本屋図鑑』その五。「海文堂書店」のこと/『本屋図鑑』その六。時間が止まった棚/『本屋図鑑』その七。本屋さんのこれから/ハトヤ/かなしみの場所 おわりに 四五歳のぼく(文庫版書き下ろし) 文庫版あとがき 解説 残像のいい人=頭木弘樹 本書に登場する夏葉社の本
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【本屋本】ぼくにはこれしかなかった。
¥1,540
SOLD OUT
『ぼくにはこれしかなかった。』早坂大輔 私は、まだ BOOK NERD にお邪魔したことがないのですが、この本でとにかく盛岡に行ったら、BOOK NERD に行きたいという思いがあります。 アート系の本を買い付けに海外に行く話や、ありとあらゆる苦労話が知的に書かれていて何度も読める本です。 また、著者のおすすめ本が50冊紹介されているので、それらの本を知って買って読んでみるのも面白いです。 本屋さんが好きな人はまずはこの本を手に取ってみるのもありだと思います。 ---版元より--- ぼくは40歳を過ぎてからこの小さな街に小さな本屋を作った。誰に笑われてもかまわなかった。それはぼくの人生で、生きることのすべてだったのだから。これはぼくの、ぼくだけにしか体験し得なかった物語だ。そしてその物語はいまもなお続いている。就職するだけが人生ではない。盛岡BOOK NERD店主、現在進行形の物語。書き下ろし「ぼくの50冊」も所収。 (編集者より) Instagram上で、ぼくは早坂さんと出会いました。当初は名前も年齢も知りません。ID名・ブローティガンは、2017年の夏の終わりに「会社を辞めるので、これが会社員としての最後のランチだ」とポストしました。それからすぐ。彼はニューヨークに本の買い付け旅に出発しました。書店でのアルバイト経験ゼロ、出版社にも勤務したことがない、40歳すぎの早坂大輔は、故郷ではない街「盛岡」に独立系の本屋を開業しました。店名は『BOOKNERD』。そう、彼は“本オタク”だったのです。それから2年。ぼくは彼に本を出さないか、と持ち掛けてみました。それは「なぜ会社をやめて、本屋をはじめたのか?」「いまはしあわせなのか?」「地方都市で商売は成立するのか?」といった疑問に回答してほしかったからに他なりません。本書に書かれている彼のドキュメンタリーは、いま、生き方や就職活動で悩んでいる人々の参考になるだろう、と思います。ぜひ、ご覧ください。
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【読書本】電車のなかで本を読む
¥1,760
SOLD OUT
『電車のなかで本を読む』島田潤一郎 本の紹介をしてる本が好きだ。 そして、夏葉社の島田潤一郎さんがおすすめする本は、どれも読みたくなってしまう。 ---版元より--- 良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。本書は、高知新聞社「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3編加えました。「ぼくは電車のなかでは原則、スマホを見ずに、本を読んでいました。そうすると、だいたい1週間で1冊本が読めて、年間で50冊本が読めました。10年電車で本を読めば500冊もの本が読めます。それは間違いなく、人生を豊かにしてくれます」(著者)。誰かの人生を支える本を作りたいと願う著者が、読書の素晴らしさを伝えます。 著者紹介 島田潤一郎(しまだじゅんいちろう) 1976年、高知県生まれ。東京育ち。日本大学商学部会計学科卒業。大学卒業後、アルバイトや派遣社員をしながら小説家を目指していたが挫折。編集経験のないまま、2009年、吉祥寺にて夏葉社を創業し、「ひとり出版社」の先がけとなる。著書に『古くてあたらしい仕事』(新潮社、2019年)、『あしたから出版社』(ちくま文庫、2022年)など。