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【仕事サバイバル本】会社員の哲学

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『会社員の哲学』柿内正午

私は、柿内正午さんの本がとても好きです。
特に「プルーストを読む生活」一冊は読むようで、もう一冊はなんとなく保存用として合計二冊持っています。
そんな柿内正午さんさんの本書は、結構前に拝読しましたが、それはそれは興味深く読みました。独特な論調な感じもとても面白く、まさに会社員としてどうサバイブしていくのかが、書かれており、資本主義な話などが出てくるので一見難しいと感じるかもですが、とても実用的です。
仕事論というよりは、会社員論なところもミソです。

本書より引用。
---
いい加減みんな目を覚まして、世の中のためになることだけを、ほんとうになくせない仕事だけを、多くの人で分担していけばいいのではないか。
みんなで手分けすれば週15時間で十分だろう。
それで残りの時間は下手くそな歌を歌うとか、見るに耐えない稚拙な大道芸を楽しむとか、自分なりに誰かを喜ばせるかもしれないことに励もうじゃないか
---

---版元より---

「素人が哲学や政治や経済を語るという、本来まったく普通のことが、異様なことのように捉えられるのは非常におかしい。僕は素人として、いけしゃあしゃあと、生煮えの持論を振りかざしてみようと思う。あらゆるイズムで簡単にわかった気になることもできる限り避けながら、自分個人の生活から、これはしっくりくるなあという考えだけを頼りに、いったん自分で考えてみたことを、素人臭い手法で書き進めていこうと思う。この試みはまた、素人であることの肯定が、そのまま無思慮や専門知の軽視を意味するわけではないということの表明にもなるだろう。まず自分の手持ちの語彙で言葉にしてみないことには、より確度の高い知識へのアクセスもできないんじゃないか。

自分の頭で考えるというのは、自分に都合のいい世界観だけに従順な生徒根性でもなければ、自意識過剰で安易な逆張り精神でもない。なんかもっとよりよく生きたいなーという、それ自体はなんの変哲もない欲求から始めてみることなのだと、僕は考えている。 」


(「はじめに」より)

目次
はじめに ──町でいちばんの素人宣言 2021年初版序文

増補版序文 本書の構成について

I部 自由
1章 賃労働者であること
2章 自己実現とAI ──個人化と規格化
コラム:ゾンビ論──ハイチへのまなざし

II部 責任
3章 会社、たくさんの秘密 ──セクショナリズム・官僚制
4章 責任の無限後退 ──「安楽への自発的隷属」
コラム:生活の保守性

III部 個人と社会
5章 自由と責任のインターフェースとしての 所有概念
6章 主体性をほどよく保持するために
7章 よりよい生へ
コラム:推し──「密猟」としての誤読の実践

IV部 会社員の日常的実践
8章 具体的にどうするか
9章 哲学を生活に実装するために

おわりに──短い言い訳

主な参考文献


著者プロフィール
柿内正午(著)
「町でいちばんの素人」を自称し、文筆を中心に活動。著書に『プルーストを読む生活』(H.A.B)。『文學界』や『週刊読書人』などに寄稿。 ポッドキャスト「ポイエティークRADIO」毎週月曜配信中。最新作は映画『ベイブ』を丹念に見つめることで「現代における父性とはどのようなものであるべきか」という大きな問いに挑む『『ベイブ』論、あるいは「父」についての序論』(自主制作)。亀を飼っている。

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