




【旅エッセイ】Living, Traveling notes vol.2
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『Living, Traveling notes vol.2』岩崎 陽子
海外の旅や山について綴ったエッセイです。
若菜晃子さんの「旅の彼方」を彷彿とさせるような文章で、一気に読んでしまいました。
写真も素敵で、いい旅にはいい写真が撮れるものだなと感じました。
本書をめくるとこう書いてありました。
「旅をするように、暮らす。暮らすように、旅をする。
はじめて訪れる地は心細い。慣れ親しんだ日常とは違う空気が流れているからだ。それが海外であれば尚更だ。言葉や文化も違い、戸惑いは小さくはない。しかし、その土地の空気を吸い、食べ物を口にし、人と言葉を交わすうちに違和感は親近感へ変わっていく。
自分の体がゆっくりとその地に慣れ、繋がりを持ち始める。その瞬間がたまらなく好きだ。そして、その地の多くの風景を背負う時、旅と暮らしの境界は曖昧になっていくのかもしれない。
このZINEは旅先で、日々の暮らしの中で、聴こえた音-notes-を言葉と写真で綴った。」
最近の私のテーマの「移動する」に近いお話でとても好きな文章です。
是非、この本を片手に旅について誰かとシェアしませんか?
以下本書から引用。
三度目のヴェネツィアは子供の看病から始まった。
成田を出発後、香港を経由しミラノに到着。その後休む間もなくバスと電車を乗り継ぎ、ヴェネツィアへ移動。宿はAirbnbでアパルトマンを事前予約していた。料理ができるキッチンにランドリーなど充実した設備。窓からは隣家のカラフルな洗濯物が干され、バルコニーにはリラックスチェアと植木鉢が所狭しと並んでいるのが見える。ホテルと違い、我が家に帰ってきたような落ち着きがあり、家族三人で興奮した。
ふと息子を見ると、顔が赤い。おそるおそる額に手を当てると、明らかに熱があった。測ると三十八・五度。成田を発ち、二十四時間余。「ようやく横になれる」と思った私の願いはすぐに消えた。
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