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【サイン本】【再入荷】【散歩エッセイ】海のまちに暮らす

¥1,980 税込

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『海のまちに暮らす』のもとしゅうへい

のもとしゅうへいさんの文体や漫画はとても哀愁があり、どこかこういう文章を求めていたんだろうなと感じさせてくれます。
真鶴という街、さらに小田原・熱海・箱根、こういった場所にこの本を読むと行きたくなってしまうでしょう。
そしてどこかに猫がいないかなと探し回り、その流れで真鶴出版さんに泊まることに。そういう旅を私は期待してしまいます。
さらに装丁も素晴らしく、とてもこだわりを感じさせる一冊です。
是非、この本を片手に東海道本線へ、いかがでしょうか?

本文より引用。

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朝の九時過ぎに家を出て、坂を下ってお馴染みの背戸道を進み、真鶴出版一階の扉を開ける。この日は前日の夕方にチェックインしたお客さんが二階の寝室から下りてきていて、一階のソファで本を読んでいたので挨拶をする。お客さんの層はさまざまだ。年配の夫婦や学生、大学の先生や建築家、会社員、画家、友人や知り合いと連れ立ってくる人、一人の時間を過ごしにくる人もいる。この日は三歳の子どもを連れた若い夫婦で、昨日の夜ご飯はお寿司屋さんに行ったんですよ、と話してくれるのを聞きながらお茶をいれる。
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---版元より---

イラスト、デザイン、詩、小説をはじめ、最近では漫画まで。
ときには自身で製本し、出版、営業までをも行う弱冠25歳の作家・のもとしゅうへい。
最近では『ユリイカ』による現代詩の新人賞を受賞したことでも話題になりました。

2022年の春から1年間、真鶴出版を手伝ってくれていたこともあり、
このたび真鶴出版から初のエッセイ集を発売することになりました。

のもとくんは、コロナ禍であった2022年、大学を休学し、東京を離れて真鶴に移り住みました。
町の図書館でバイトし、畑を耕しながら制作活動を行っています。
都市を離れ、真鶴という港町で、土を触りながら感じたこと。
このエッセイ集には、日々の些細な生活の記録がさまざまな視点から描かれています。
それぞれのエッセイには、描き下ろしの4コマ漫画や挿絵付き。
装丁も、のもとくん自身によるものです。
誰しもの生活を、やさしく肯定してくれるような一冊です。

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たとえば、海の町で暮らすこと。見知らぬ場所に新たな自分を見出すこと。発見と記録を移動のなかで繰り返すこと。そのような連続性に身を置きながら生き続けることが、自分にとっての生活だった。そして生活をするそばから、自分はみたものや聞いたものをゆっくりと忘れていく。忘れてしまうものごとを拾い集めて書きとめながら、意識はもう次の移動の先端で風を受けている。

(あとがきより)

-----------著者-----------

のもとしゅうへい

一九九九年高知県生まれ。二〇二〇年より企画・執筆・編集・装幀までのすべてを個人で手がけるセルフパブリッシングの活動を続ける。二〇二四年、芸術総合誌『ユリイカ』による現代詩の年間新人賞「ユリイカの新人」に選出される。著書に、小説『いっせいになにかがはじまる予感だけがする』。文筆のほか、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなどの制作を行う。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在籍。

-----------詳細-----------

価格 1,980円(10%税込)
サイズ B6
ページ数 120ページ
著者 のもとしゅうへい
装幀 のもとしゅうへい
発行人 川口瞬
発行元 真鶴出版

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