【夏葉社】本屋で待つ
¥1,760 税込
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『本屋で待つ』佐藤友則/島田潤一郎
私の周りでも最近この本を読んだという方が増えてます。
もうタイトルからすでにいいですよね。
---夏葉社より---
人口約7000人の町にある「ウィー東城店」。
老舗書店の長男だった佐藤さんは、町民の相談ごとに耳を傾け続ける
ことで、赤字続きだった店を立て直します。
「電化製品がこわれた」
「年賀状の字がもう書けない」
「普通免許をとりたいけど、母国語のポルトガル語しか読めない」
町の人びとは、本屋へ行けばなにかヒントがある、と考えて、
本屋にやってきます。
その本にたいする信頼、そして本を売る人への信頼が、ウィー東城店を
特別な店に変えていきます。
本書が感動的なのは、ウィー東城店が町の人びとの相談ごとのひとつとして、
次々に学校へ行けなかった若者たちを雇用し、彼らが社会へ出るための
後押しをしていることです。
本のある場所で、本を求める人と会話することが、若者たちの心を少しずつ
癒やしていきます。
本書はその貴重な記録でもあります。
装画・挿絵はマンガ『急がなくてもよいことを』が好評なひうち棚さん。
お近くの書店で、ぜひご覧ください。
『本屋で待つ』
著者:佐藤友則、島田潤一郎
装丁;櫻井久、鈴木香代子(櫻井事務所)
価格:1600円+税
版型:四六判変形/ハードカバー
頁数:298頁
---版元より---
こんな本屋があったんだ。お客さんと書店員たちの胸打つ物語。
広島県庄原市にある書店「ウィー東城店」。店長の佐藤友則さんは赤字続きだったこの店を、 「お客さんの要望にこたえる」という姿勢を徹底して貫くことで、黒字化させます。こわれた電気機器の相談や、年賀状の宛名書き。 山間の田舎の書店に望まれることの多くは、高齢者たちの生活の相談にのることでした。それだけでなく、店は美容院を併設し、 エステルームをつくり、コインランドリーをもつくります。本書はそうした「書店の複合化」の物語である一方、 引きこもっていた若者たちが書店をとおして成長していく物語でもあります。 ある日、「学校に行けなくなった子どもを働かせてほしい」と相談され、それからウィー東城店にはそうした若者たちが次々とやってきて、 レジを担当し、棚を担当します。彼らはお客さんと接し、本と接することで次第に快復し、何人かは社員となり、 そのうちのひとりは佐藤友則さんの次の店長となって、店を支えます。装画、挿絵は『急がなくてもよいことを』で注目を浴びる漫画家、 ひうち棚さん。本屋の可能性を伝える、感動的な一冊です。
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