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【夏葉社】上林曉の本 海と旅と文と

¥2,640 税込

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『上林曉の本 海と旅と文と』上林曉

夏葉社が刊行してきた上林曉アンソロジー『星を撒いた街』『故郷の本箱』『孤独先生』に続く第4弾として編まれた一冊です。昭和を代表する私小説作家・上林曉の世界を、作品、写真、資料によって立体的に伝えています。

本書では、初期から晩年にかけての代表的な短篇を収録し、あわせて作家を慕った人々の回想や年譜を配置することで、作品の背景となった生活と心の動きを浮かび上がらせています。
巻頭には、上林が愛した高知の海辺を撮り下ろした鈴木理策による写真を掲載。海と光、風景の静けさが、作品世界と呼応するようにページを飾ります。

また、晩年に揮毫された直筆原稿「臘梅(ろうばい)」を複写で収録しています。震える筆致に、病床の作者の思いがそのまま残されており、紙面から伝わる気配が読者の想像を深く誘います。

小説、写真、回想、資料――「文学が生まれる場所」に近づいていくような編集によって、上林曉の全体像に触れられる、決定版の一冊に仕上がっています。

---版元より---

2025年4月25日に、『上林曉の本 海と旅と文と』
という本を刊行いたしました。
『星を撒いた街』、『故郷の本箱』、『孤独先生』につぐ、
弊社にとって4冊目の上林曉の本であり、決定版でもあります。

上林は昭和6年にデビューし、55年に亡くなる直前まで小説を
書き続けた、日本を代表する私小説作家です。
代表作となると、「聖ヨハネ病院にて」や「野」、「天草土産」、
「花の精」、「春の坂」などが挙げられることが多いのですが、
作品の質が一定していて、なにを読んでもハズレがないのも
上林の特長です。

『海と旅と文と』はこれまでの純粋作品集と異なり、
「作家案内」あるいは「私小説入門」として編集しました。

目次は下記のとおりです。

【巻頭写真】
鈴木理策

【作品集】 
「四国路」
「秀才」
「愛の詩集綺譚」
「マヅルカ」

【家族と作家たちが綴る上林曉のこと】
父のこと 大熊伊禰子 
頑固な精神 高杉一郎 
上林文学の故郷で 大原富枝 
上林曉と酒 浅見淵 
そばの味 木山捷平 
上林先生断章 山高登 
上林曉先生訪問記 関口良雄 
上林さんを訪ねる 野呂邦暢 
上林さんの「顔」 久保孝雄 
兄のこと 徳弘睦子 

【直筆原稿】
「臘梅」 

【上林曉全創作集案内】
山本善行 

【父と母の話】
大熊伊禰子

これらに加えて、モノクロの貴重な写真、
年表、山本善行さんのあとがきが入っています。
この1冊を読むと、小説家の人生そのものが
読む者の心に伝わる、そんなイメージで編集しました。

読みどころはたくさんですが、冒頭の鈴木理策さんの
写真だけでも、書店で見ていただきたいです。

『上林曉の本 海と旅と文と』
編者:山本善行
装丁;櫻井久(櫻井事務所)
価格:2400円+税
版型:四六判/ハードカバー
頁数:240頁
ISBN 978-4-904816-48-6 C0093

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