【日記考察本】増補版 にき 日記ブームとはなんなのか
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『増補版 にき 日記ブームとはなんなのか』蟹の親子
「にき」というワードを見ると、すぐに蟹の親子さんを連想します。
それは2022年に発行された「にき」という日記本が傑作だったからでしょう。(今は絶版になっており、再販の予定はないそうです。)
目次に「武田百合子」とあるのは特徴的で、やはり富士日記は避けては通れない一品なんだなと感じさせてくれます。
日記について感じさせてくれる本は、多いようであまりなく、日記を書くタイミングやどういう内容を書くのか、一体その文章は誰向けなのか、そういうことを楽しませてくれる本です。
是非、本書にアシストしてもらいながら、日記をつけてみてはいかがでしょうか?
本文「日記のたね」より引用。
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おはようございます。昨日遅くまで降っていた雨が止んで、窓からは白い光が差し込んでいました。二ヶ月もしたら、季節は移ろいでいくのでしょう。風が涼しい。朝起きたときの感覚はどんなでしょう。だるかったのか、すっと起き上がれたのか、今日はもうだめで、寝込んでしまったのか。使っている布団はどんな肌触りか。枕の調子はどうか。何本か毛が抜けています。頭は皮脂だらけ。夢は、見たのか。見たのであればどんな夢だったのか。悪夢でしたか、惨劇が広がっていたのでしょうか。どうしてあんな夢を見たのかと、自己分析したものを書いておくのもよいですね。
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---版元より---
※実際の本体カラーは、薄い茶色(チャイ色)です。
この本は2022年、2023年に自主制作した『にき』『浜へ行く』の中の、「ささやかな日記論」パートを加筆・修正してまとめたものです(当時の日記は載っていません)。
2020年から2024年にかけて「日記ブーム」と称され、日記をつけ始めたり、自分の日記を本にしたりする人がそれ以前に比べて散見されるようになったいま、あらためて「日記」そのものや「自主制作の日記本ブーム」について考える、論考風エッセイです。
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<目次>
はじめに
「日記ブーム」と「日記本ブーム」をどう捉えるか
日記をつける日々
日記を続けること、それらを読むこと
どうして「形」にしたくなるのか
日記の終わりがくる
日付について
日記アイ・「思う」使いすぎ問題
武田百合子
日記のたね
あとがき
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サイズ:A6
本文:84ページ
蟹の親子 かにの・おやこ
日本大学芸術学部卒。東京・下北沢にある「日記屋 月日」の店長を経てディレクターとなり、日記や思い出すことそのものについて、日々考えている。著書に『脳のお休み』(百万年書房 2024年)、『にき』(自主制作 2022年)などがある。1991年生まれ、蟹座。毎週火曜にオンライン上の日記を更新している。(kanioya.com)
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