【日記本】ホールケーキを切り分けて
¥1,650 税込
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『ホールケーキを切り分けて』あらまし
---版元より---
サイズ: 文庫(A6)
ページ数: 216
発行日: 2021/12/18
ジャンル: 日記、エッセイ、短歌、写真
大学3年から社会人6年目までの、およそ7年間の日記とエッセイをまとめました。上手に愛せず、上手に眠れず、上手に生きられなかったひとりの人間が、日々を少しずつ認めて、受け入れて、諦めていく、お守りのような一冊です。
およそ4万人の方に読んでいただいたnote記事『音楽で世界は変えられない、けれど』や『何度だって運命に出会いたい』も収録。
恋愛、就活、仕事、創作、他人との繋がり方、人生の紡ぎ方。悩む人の心に、そっと寄り添う本であれたら、うれしいです。
以下、一部抜粋。
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2018年9月14日
うそつき、と打とうして、ありがと、と書き換えて送信。
何を言われてもさびしく、心の底ではいつでも全部を諦めている気がする。不安にならずにいるためには、何があればいいんだろう。ずっと信じているためには、何があればいいんだろう。一緒に、という言葉を聞くと身構えてしまう。一緒にがんばろう、一緒に帰ろう、一緒に幸せになろう。
2019年6月15日
ロックグラスを手の内に震わせながら確信を抱いた。声を荒げて憤って、気が済むまで泣きたかったんだ。わかってもらいたかった人にわかってもらえなかったことが、さみしくてかなしくて虚しかった。今までがんばってきたことを、血を吐くほどつらかった時間を、死に物狂いで選んだ決断を、たった一言で足蹴にされたのが、どうしようもなく苦しかった。
ぱたぱたと落ちる涙をおしぼりで拭う。許されたい人に許されなかったこと、許されたいと思ってしまったこと、全部なかったことにならないか。雨の音だけがやさしい。本気だった。わかってもらえなくても。
2021年6月20日
手放せるほどの代物であってもすがりついていたいのは、それすら守りきれなくなった先の自分に自信が持てないから。いつだってやろうと思えば取り戻せるだなんて誰にわかるのか。それきりになる怖さが勝って握りしめたまま。
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